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食品大手3月期決算、健食事業増収へ


乳業各社大幅増益、機能性表示食品も売上に貢献

 大手各社の2016年3月期決算が出揃い、営業利益ベースで18社中全社が増益となる好決算となった。増収も8割強に上った。原材料価格や物流費の高騰などが収益を圧迫したが、価格改定や高付加価値品の積極的な投入、海外事業の強化などが奏功した。中でも価格改定効果が大きかった乳業関連大手3社は大幅な増益を記録。ヨーグルト市場全体では10%超の伸びとなり、機能性表示食品も売上増に貢献した。各社の健康食品・栄養関連事業も増収基調で推移した。17年度の事業計画は、12月期決算の飲料大手5社を含めると、7割近くの企業が機能性表示食品の販売に注力する方針を打ち出している。



18社中、8 割強が増収増益

 年商1,000億円を超え、健康食品・栄養関連事業を展開する食品大手各社の16年 3月期決算を集計した。それによると、増収は18社中15社で前年と変化はなかったが、本業の儲けを示す営業利益は全社が増益となり、前年より 6 社増えた。このうち 2 ケタ増の好決算で着地したのは16社となり、全体の約 9 割を占めた。
 減収となったのは、J-オイルミルズと日清オイリオグループの製油大手 2 社と日本水産の計 3 社。そうした中、J-オイルミルズでは健康食品の売上高が前期を上回り、収益改善も進んだ。日清オイリオグループは中鎖脂肪酸を含有する『日清MCTオイル』、『日清MCTパウダー』などが好調に推移した。
 機能性表示食品の投入によって、事業部全体の売上増につなげた企業も。雪印メグミルクは、ガゼリ菌SP株ヨーグルト 4品の第 4 四半期の売上高が第 1 四半期対比で約 4 倍に伸長した。江崎グリコは昨年 9月に機能性表示食品としてリニューアル発売した『朝食BifiXヨーグルト』が増収となり、今年 4 月にはさらに 7 品をリニューアル発売し、シリーズ全品を機能性表示食品として展開する。
 機能性表示食品以外のヨーグルト製品も売り上げは好調だ。明治HDは『明治プ・・・
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