健産抄

【健産抄】人工知能の脅威 雇用を奪うか、GDPに貢献か

人工知能が雇用を奪うのではと言う話は最近、あちこちで聞く。高級自然食品スーパーのホールフーズマーケットを買収したアマゾンも、無人レジの開発を進めている。将棋の世界でも人が経験する試合の多くを短い期間に記憶し、そこから導かれた手が、人との勝負で活躍する。


医療の世界でも、その威力に直面しているようだ。医療に期待される人工知能では、①臨床検査や画像の自動診断、②予後予測(疾病発症率、健康寿命・生存期間など)、③治療法の選択など、だという。ワトソンというロボットは、これらの分野で挑戦を始めており、医者の診断よりもAIの診断の方が精度が高い、とか、禁煙者の疾病発症率などを示すことで禁煙を促す、などの期待がある。

地方の無医村地区では医者の確保が重要であるが、これからはAIの活用で、極めて質の高い診断が可能になる、との見方もあるという。血液の構成成分の測定を指導する先生も「もう本が出せない。正確な測定をロボットが行うので教科書も要らなくなる」と。人口減少と高齢化の日本では、この分野は雇用を奪うというよりはGDPに貢献する成長分野と言える。(了)

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