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「プラセンタ」原料動向-満期胎盤による安心感の国産品か、コスト競争力の輸入品か-

プラセンタエキスの原料はブタやウマといった動物系の胎盤、サケの卵巣膜由来の海洋性抽出物、ライやメロンなどの胎座を基原とした植物性素材に大別される。動物系の胎盤ではブタが主流ではあるものの、近年はサラブレッドを含むウマ胎盤も増えてきた。ウマ胎盤由来のサプリメントや化粧品はエステサロンなど美容ルートでの採用も目立っている。

また国産のSPF(Specific Pathogen Free)豚の胎盤を原料としたエキスは非常に人気があり、市場では品薄感がある。ブタやウマ、植物由来のプラセンタエキスは海外品の市場占有率が高い。ブタは欧州産、ウマは南米産の比率が比較的高く、国産と比較するとコスト競争力にすぐれている点が特徴だ。欧州産はと殺ブタの胎盤を使用しているものが多く、量的には少ないが後産による満期胎盤もある。欧州のと畜場はシステマティックに管理されていることで高度なトレーサビリティーを実現している。

一方で国内品は後産による満期胎盤の占める割合が高い。海外品と比べるとエキスの価格帯は高価だが、「国内原料・国内製造による安心感」という強みがある。特に採取した胎盤の鮮度や洗浄、部位の選別などの前処理もエキス品質に大きくかかわることから人手を介し丁寧に処理する企業が多い。

海洋性プラセンタは、動物性原料の使用が社内的に禁じられている化粧品メーカーでも採用しやすいという特徴がある。化粧品では市場全体の伸びとリンクする形で成長。食品では動物性プラセンタサプリにワンポイントで使用するケースも見受けられているという。

またメーカー推奨量の配合が増えており、より体感が得やすくなったためリピート購入が増えているといった分析もある。

プラセンタの抽出法は酵素分解が主流。高圧抽出や同手法を組み合わせたケースのほか、工業化された膜技術を用いた手法などを用いる企業もある。

プラセンタエキスの国内トップサプライヤーとして知られるスノーデンでは、エビデンスに裏付けられたプラセンタ原料として業界内での評価は高い。最近は化粧品向けの引き合いが目立っており、前年比で2ケタ成長を記録。軽微な更年期障害をもつ女性へのデータや、ブタプラセンタとウマサイタイエキスを併用することで線維芽細胞増殖促進効果が得られる研究成果が報告されている。

ウェブでは一部を公開。記事は「健康産業新聞 1642号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50ページ)定期購読のお申し込みはこちら

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