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【支援技術】食品産業における除菌・消臭のためのオゾンの利用動向

食品の安全性への議論が高まる昨今、ずさんな衛生管理、消費期限切れ原料の使用、禁止農薬の残留、異物混入等の事故は後を絶たず、消費者からは何を信じればよいのかという業界に対する不信感が募っている。相次いでいる産地偽装や消費期限偽装は人に危害を与えてはいないものの、消費者の反応は厳しく、関連業界のみならずあらゆる食品産業に大きな衝撃を与えた。同時に改めて衛生管理、品質管理のあり方を根本から見直す契機となった。


食品衛生の基本は、製造ライン、施設の雰囲気殺菌、人の手指、食材などの除菌・洗浄の徹底が必要となるが、一方で食品の安全性を求める声の高まりの中、薬剤の多用を懸念する声も多い。このような中でオゾンは、「既存添加物名簿」に含まれていることに加え、殺菌力・酸化力が高くしかも過剰なオゾンは酸素に戻るため二次汚染を招く恐れがなく、残留の心配や環境への負担の少ないことで注目されている。さらに、インフルエンザやノロウイルスなどに対する抗ウイルス効果についても各社でエビデンスの集積が進んでいる。ただ、オゾンに対する正確な理解は意外にされておらず、まだその効果を十分利用されているとは言えない。本稿では殺菌・洗浄機能、さらに消臭などで利用が進むオゾン応用装置各種を紹介する。
○洗浄・除菌での利用が広がるオゾン水アプリケーション
大進工業研究所は、大容量オゾン水・オゾンエア兼用システム「OWSシリーズ」を取り扱っている。オゾン水生成能力は機種により30L/minから最大60L/minまでラインアップしており、規模に応じて最適な設備を整える事ができる→つづきは本誌をご覧ください。
ハマネツは、濃度5mg/Lのオゾン水を毎分20L生成可能なオゾン水生成装置「HOWシリーズ」を発売している。カビ・酵母などの真菌類、耐熱芽胞に対しても顕著な殺菌効果があり、多くの工場で特に苦労しているコンベア、トンネルフリーザー、真空冷却装置などの洗浄殺菌用途での引き合いが増えている→つづきは本誌をご覧ください。
○オゾンによる脱臭・無菌化アプリケーション
京浜産業は、排気脱臭システム「ハイキクリーン」を販売している。すでに、スーパーやファーストフード、レストラン・惣菜・弁当チェーン、食品工場など約300施設で500台以上の納入実績を持っている→つづきは本誌をご覧ください。
○オゾンによる排水ソリューション
シルバー精工日清テクノスは、オゾンの酸化力でグリストラップの問題点を解消する「グリストラップ クリーン&脱臭装置 G-OUT」を共同開発し、販売を行っている。
グリストラップ内には、厨房洗浄水など油脂分・固形物が大量に流れ込んでしまうためこまめな清掃が必要となるが、それでも汚泥の堆積や腐敗による菌の増殖、害虫の発生、さらには悪臭の発生など維持管理は容易ではない→つづきは本誌をご覧ください。

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