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【7月号】混合・撹拌、乳化・分散装置の開発動向

 食品・飲料分野における混合・撹拌、乳化・分散技術は、減圧・加圧、加熱・冷却などの多機能に加え、自動化・省力化仕様や、HACCP等に対応したサニタリー仕様など、市場ニーズに対応した装置開発が進展している。特に近年は、環境問題への対応はもちろん、ランニングコスト削減ニーズを織り込んだ省エネ機種の開発が目立つ。また、食品製造に関わる事件・事故の多発を背景に、これら装置にも一層の安全・衛生対策が望まれるようになっている。

 混合・撹拌装置は、混合精度向上はもちろん、分散、混錬、造粒なども行える複合機能化が進展。また、消費者ニーズの多様化と短期間での変化に対応するため、製造品目の切替えが効率的に行える構造・機能が要請される中、製造品目切替え時に簡単に分解・洗浄が行えるほか、流体の粘度の変化に対応する機能を有する機種なども登場している。
 一方、乳化・分散装置は、機械力によって発生させた剪断力や衝撃力、あるいはキャビテーション力、摩擦力などにより乳化・分散加工を行うもので、乳化剤や安定化剤の使用は、食品分野では補助的な意味合いに止まる。近年は、基本技術をベースに高精度・微細化ニーズに対応したナノ乳化を実現する高圧システムやエネルギー効率の向上、固定費削減につながる複合技術など、新たな提案も浮上している。

<混合・撹拌装置の主な提供企業>

○サニタリー式無菌撹拌機を食品・飲料分野に展開
大阪サニタリー金属工業協同組合
○高品質化とサニタリー性追求したミキサーが充実
関東混合機工業
○多様な混合プロセスに適合するスタティックミキサー
ノリタケカンパニーリミテド

<乳化・分散装置の主な提供企業>

○省エネ対応で評価高まるニロソアヴィ・ホモジナイザ
GEAウエストファリアセパレータージャパン
○研究・開発機から量産機まで網羅するホモジナイザー
日本APV

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