行政・団体

黒酢研究会、第10回学術研究会  黒酢・桑葉で体重減少

第10回日本黒酢研究会が6月27日、都内で開催され、黒酢に関する最新知見などが講演された。

同研究会会長の矢澤一良氏は、開催の挨拶で研究会が10回目を迎えることについて言及し、昨今、黒酢に含まれる微量成分が抗酸化作用や抗炎症作用を持つことなどが明らかになってきており、今後さらに黒酢研究は広がっていくことが予測されると将来展望について話した。

基調講演では宮崎大学食産業学群教授の金内誠氏が「奇跡の発酵食品『味噌』~LPS消去タンパク質の探索~」と題し講演。味噌に含まれるLPS消去タンパク質が抗炎症物質の生成を抑制し、味噌汁1杯分の味噌にあたる約10gを摂取することで抗炎症効果をもたらす可能性があると話した。

熊本大学大学院薬学教育部博士前期課程の河野圭亮氏は「高脂肪食餌誘発性肥満モデルマウスにおける病態進行期および回復期に対する黒酢と桑原成分の併用効果」について講演。高脂肪食を負荷した肥満病態誘導モデルマウスが高脂肪食負荷を中断し通常食品切り替えた際に、黒酢粉末と桑葉を併用して摂取させると、体重減少と空腹時血糖値の低下が見られたと話した。

キユーピー免疫・認知プロジェクト次長の奥山洋平氏は「酢酸菌にごり酢」について紹介。酢酸菌GK-1が免疫機能を調整することや、便通に悩む日本人女性を対象とした試験で、排便回数や排便量が改善された結果がみられたことを説明した。

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP