健康食品開発に関する展示会「Hi Kore」と、医薬品製造に関する展示会「CPHI Korea」が8月26~28日、インフォーマグループの主催により韓国・ソウルで開催され、22ヵ国・地域から過去最大となる418社が出展した。

今回9回目となる「Hi Korea」は、韓国、中国、インド、タイ、ベトナム、シンガポール、アメリカなどから82社が出展した。プロバイオティクスメーカーの出展が目立ち、各社オリジナル菌をアピール。痩せ菌として近年認知が広がるアッカーマンシア菌を展示する企業も複数みられた。CPHIエリアでは、GLP‐1をターゲットにした製品もあり、会場はトレンドを反映した商材で賑わった。

「Hi」には、日本からは4社が出展。2年連続出展となる丸善製薬は、「ヒハツエキス」や「レモンバームエキス」「パインセラミド」などを紹介した。特にヒハツは「むくみ改善」に対応した新しい原料として多くの関心を集めた。

ビーエイチエヌは、エビデンスに基づく機能性食品を開発支援するEBF事業を紹介。日本の機能性表示食品市場等に進出したい韓国企業のサポートなどを行うとしており、現地企業から反響があり、「良い商談ができた」とした。

今回初出展となるげんてん本店は、ホワイトトマト抽出物などを展示。フェムケア訴求のプロバイオティクス「femme flora」は、韓国大手企業からの反響があったという。

初日26日のセミナーでは、KFDA(韓国食品医薬品安全庁)のEunju Choi氏が「健康機能食品の政策」と題して講演。350の座席は満席となり、多数の立ち見が出るほど盛況だった。同氏は韓国の健康機能食品制度について、制度開始から今年で約20年となり、毎年実施している調査の結果、94%の認知度を誇ると紹介。消費者の信頼度は67%と年々高まっていると話した。
韓国の健康食品市場は50%をオンラインが占めているが、販売形態に変化が見られると指摘。韓国ダイソーで今年7月に約700店舗、コンビニエンスストアで1万店舗が健康食品の販売を届出たことを紹介し、今後「オフラインで健康食品と出会う確率が高くなる」と話した。










