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ロコモ認知度向上に機能性表示活用を(連載/オピニオン)

 

厚生労働省が10月11日に公表した「健康日本21(第二次)最終評価報告書」は500頁以上の膨大な資料で、かなり興味深い。

前号で報じた通り、目標53項目のうち、目標値に達したとする「A評価」は8項目にとどまる。

改善傾向にある「B評価」は20項目、変わらないとする「C評価」は14項目。メタボ該当者・予備群の減少、睡眠による休養を十分とれていない者の割合の減少など4項目が、悪化しているとする「D 評価」となった。

「高齢者の健康」を見ると、「低栄養傾向の高齢者の割合増加抑制」はA評価。「足腰に痛みのある高齢者の割合減少」はB評価だった。

課題は「ロコモ」の認知度であろう。評価はCだった。認知度は開始年の12年が17.3%で、19年は44.8%となったが、2022年の目標値である80%には程遠い。

報告書では「50%の壁に阻まれている」ことを指摘している。20~40代の認知率が約36%と低い。

ただ、「若年層にリソースを振り向けるP R活動を行うと、今まで浸透していると思われていた高齢層の認知率が落ちるといった課題がある」という。

報告書では日本整形外科学会が立ち上げた「ロコモチャレンジ!推進協議会」の普及啓発活動などを紹介している。P Rに関しては、もっと民間と協力した取り組みを進めてもいい。

機能性表示食品も十分活用できるだろう。関節や骨のほか「筋肉量や筋力の維持」「歩行能力の維持」などの機能性表示食品は多数ある。

関節や骨などの表示が“気付き”をもたらし、ロコモ対策実践のきっかけとなることも期待できよう…

 

続きは、本紙11月2日発行号(1751号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから

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