健康産業オンライン

科学は非科学か、コレステロール問題はどこに行く

 「ダイエット&ビューティフェア」が終了した。改めて、多くの人々が美と健康を求めており、それらが新たな産業を生み出していることが実感できたが、業界が抱える課題は評価系の問題である。サプリメントに係わらず、健康器機や美容器機をどのように評価するのか。厳格であれば産業の将来性は閉ざされてしまうし、緩やか過ぎれば消費者の信頼性を欠く。消費者団体や科学者は前者を好み、消費者は少しでも改善の余地があればと、こだわらない。
 そうした時に飛び出してきたのが「コレステロール」の評価問題だった。日本脂質栄養学会が先頃「コレステロール値が高いほうが長生きする」と発表した。具体的には「コレステロールは動脈硬化や癌の元凶と考えられてきた。ところが、実年以上ではコレステロール値が高いほど癌死亡率が低く、長生きであることが分かった」というものだ。何しろ動脈硬化学会などの提唱するコレステロール悪玉説は、それこそ人口に膾炙しし、メタボ対策でも「悪玉、総コレステロールが高いと動脈硬化や心疾患の原因となる」とされコレステロール対策が改善の要とされてきたわけで、多くの中年サラリーマンは、戸惑っている。癌になったのはコレステロールを減らしたからかというような苦情も・・。興味深いのが動脈硬化学会の対応だが、マスコミの取材にも沈黙しているようで、HPを見る限り歯切れは悪い。今後どのような展開となるのか関係者は固唾を呑んで見守っている。当然のことだが、健康指導の現場も大混乱である。


 但し、日本脂質栄養学会も、実年以上としており、若年層や極端な肥満に対しての議論でないことは注意したい。これまでも、痩せていることがよく、太っていることはだめだということへの反論はあったが、なんとなく世間の常識が科学を上回っていたような具合である。
かくして、科学万能主義の崩壊?となれば、もう少し自分の感覚を大切にする考え方が相対的な地位を確保することになるが、いつの時代も科学を信奉する人々よりも、科学を宗教のように信じ、無責任にも万能主義の如くに振り回す人々への警鐘だと受け止めるべきだが・・・。消費者委員会の議論に注目したい。

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