
厚生労働省は23日、第4回 「厚生科学審議会食品衛生監視部会」を開催。平成30年食品衛生法改正の施行から5年が経過したことを受け、改正項目の施行状況や令和6年の小林製薬における紅麹事案等を踏まえた食品衛生上の措置に関する今後の対応策について議論を行うことを確認した。
主な議案として提出されたのは、以下5つの項目。
<平成30年食品衛生法改正関係>
① HACCPによる衛生管理の徹底について
②指定成分等含有食品について
③食品等の自主回収届出(リコール)制度について
<小林製薬の紅麹事案関係>
④サプリメントに関する規制のあり方について
・サプリメントの定義・製造管理等のあり方
・事業者による健康被害情報の報告
<その他>
⑤自動車による飲食店営業について
特に④サプリメントに関する規制のあり方については、「通常の食品との見分けがつきにくい製品の増加」「実店舗やインターネット等で容易に入手できる」ことから、過剰摂取や未成年者の購入を懸念する声が委員から出ている。なかでもグミやゼリーといった菓子様のサプリメントについては、子どもが誤って食べてしまうこともあるのではという意見も挙がっていた。
次回以降のスケジュールとしては、11月、12月に部会を開くことを予定。平成30年の改正項目の施行状況、実態等を確認し、現状の課題を整理するとともに、年明け以降、今後の対応策に関して議論する。なお消費者庁の関係項目(平成30年食品衛生法改正関連、サプリメントに関する規制のあり方)については、消費者庁の審議会において議論を実施。適宜報告を受けながら、本部会でも議論を進めていく。













