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【11月号】ハイスループット対応進むクロマト分析のハード&ソフト

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 高度な分析ニーズに対応し、装置本体だけでなく前処理装置やカラム、ソフトの動きも活発化している。食品は複雑なマトリックスが多く、その中から対象となるごく微量な物質を高速、高分離、高感度に検出するためのハードとソフトの開発・改良が続けられている。クロマト分離分析が関わる食品関連の試験は、糖・ビタミン・脂肪酸などの栄養成分、アミノ酸・核酸、香気成分などの呈味物質、薬用植物・培養生産物・酵素などの生理活性成分、食品添加物、残留農薬・動物用医薬品などの食品の安全性に関わる微量成分や水質、環境ホルモン分析など多種多様な成分にまたがっている。

 クロマト分析システムの技術開発の方向としては、高速・高分離(微量試料対応)・環境対応(溶媒使用量減少化)などが挙げられる。ルーチン分析においては増える検体をいかに短時間で効率よく処理するかが大きな課題。この点からもハイスループット対応システムのニーズが高まっている。ここ数年、食品の安全性・品質に対するニーズは高度化し、微量成分分析の機会は急増している。特に96年からのポジティブリスト制度のスタートで、従来の分離分析プラス質量分析装置の需要が活発化。今秋からはカビ毒の規制も変わり、質量分析計での一成分析が実施されている。また来年に向けて本格的な議論が始まる栄養成分表示義務化の動きも、クロマト分析装置の市場には追い風。既にトランス脂肪酸のGCによる分析は表示義務化がささやかれた昨秋から活発になっており、LCやGCで測定する微量成分分析の機会は今後ますます増えそうだ。


<クロマト分析関連ハード&ソフトの主な供給企業>

■UHPLC

日本分光

日立ハイテクノロジーズ

パーキンエルマージャパン

■質量分析装置

パーキンエルマージャパン

■カラム

ワイエムシィ

関東化学

和光純薬工業

■分取クロマト

日本ビュッヒ

■GCによるにおい成分分析ソリューション

ゲステル

アルファ・モス・ジャパン

パーキンエルマージャパン


【11月号】食品の付加価値を高める分離・ろ過技術

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