
今年で10回目となるインフォーママーケッツグループ主催のベトナム最大のBtoB美容展「Vietbeauty2026(ベトビューティー2026)」が23日よりベトナム・ホーチミンのSECC(サイゴンエキシビション&コンベンションセンター)で開幕した。今年で17回目を数える「Cosmobeauté Vietnam(コスモボーテベトナム)、昨年よりスタートした原料・OEMのサプライチェーンを専門とするエリア”Beautycare Plus”と同時開催。24の国と地域から600社以上の企業、30,00以上のブランドが参加した。

ベトナムにおける化粧品・美容市場は、中間層の拡大やSNSの普及を背景に東南アジアでも極めて急速な成長を遂げており、2026年現在の化粧品・美容市場規模は約30億ドル(約4,500億円)、年成長率は約5%〜8%のペースで成長を遂げている。市場の大半を輸入品が占めており、Vietbeauty2026ではこうした成長市場への参入を目的とした海外企業が数多く集結した。

ベトナムでは経済成長や所得水準の向上を背景に、女性の美容意識が年々高まっている。特にスキンケアへの関心は強く、25~45歳女性を対象とした調査では、95%がスキンケア製品を定期的に使用し、月平均支出額は約74万VNDに上るとの報告も。美容は特別な機会のためのものではなく、日常的なセルフケアとして定着しつつある。近年は美白やニキビ対策、紫外線対策に加え、保湿やアンチエイジングなど、肌の健康を長期的に維持するための製品への関心も拡大しており、Vietbeautyはこうしたニーズを市場と結びつける協力なイベントとして認知されている。今年の来場者数は昨年を上回る1万6,000人を見込んでいる。

オープニングセレモニーでは、Informa Markets VietnamのĐặng Duy Trà氏が登壇し挨拶。「ベトナムは若年層の人口、中間層の拡大、健康・美容への関心の高まりにより、東南アジアで最もダイナミックな美容市場の一つと評価されている」と説明。「業界の未来は、単なる生産能力だけでなく、革新やブランディング、国際的な連携能力にかかっており、Vietbeautyは美容業界のバリューチェーンにおける企業や専門家、投資家、組織間の包括的な連携プラットフォームであり、実現に構築することを目的にした展示会である」と説明。ベトナムの美容市場について「グローバルな美容業界は、AI、美容テクノロジー、Eコマースにより劇的に変化している。持続可能な消費トレンドとパーソナライズされた体験への需要が研究、生産、商業、顧客アプローチの方法を変革している」と挨拶した。

オープニングセレモニー終了後は、来賓客を連れて会場を回るVIPツアーが実施された。まず最初に訪れたのがCocoonブランドを展開する地元ベトナムのY&B Joint Stock Company社。

メインエントランス入ってすぐのエリアに出展。同社はベトナムを代表する国民的コスメブランドで、100%ヴィーガン原料を使用した化粧品を展開しているのが特長。洗練されたパッケージと確かな効果でここ数年急成長を遂げている。現在世界15カ国に進出しており、昨年より日本での販売も開始されるなど、注目のブランドだ。

「肌に塗るものは、毎日食べるものと同じくらい安全であるべき」という信念のもと、コーヒーやココナッツなど、ベトナム各地の名産品から美容成分を抽出して製品化。ヴィーガン認証を取得しているほか、マイクロビーズやパラベンフリーの処方となっている。サステナブルな取り組みにも積極的で、使用済み容器の回収や、売上の一部を動物保護団体へ寄付するなど、環境・社会貢献活動を行っている。一番の人気製品は「ダクラクコーヒー ボディスクラブ(Dak Lak Coffee Body Polish)」ベトナム屈指のコーヒー名産地「ダクラク省」のコーヒー豆とカカオバターを使用。本物のコーヒーの香りに加え、古い角質を除去し、肌をきれいな状態にするという。


韓国の美容医療・皮膚科クリニック向けメディカルコスメブランドDr. Innodermや、次世代スキンケアシリーズを手掛けるEPILABを展開するベトナムの美容大手商社ALAHA Việt Namも出展。EPLABブランドでは、近年人気のエクソソームや、話題のPDRN(サーモンDNA)を用いた製品をアピール。肌の細胞レベルでの若返りやエイジングケアを目的とした処方を案内した。


続いて訪れたのがポーランド企業の輸出・海外進出支援を行うPolish Investment and Trade Agency。ポーランドを代表する化粧品ブランドのVisPlantisやBarwa、PRO XNを紹介した。


VIPツアーは日本から出展した化粧品OEM/ODM企業のCOSMOBEAUTYにも訪問。
髪のうねりや広がり対策に着目し、クレアチンと疎水性アミノリッチを組み合わせて独自開発した髪質改善原料「クレケア」を紹介した。シャンプーやトリートメント・アウトバス製品まで幅広く応用することが可能。


期間中は着物を着用し接客を実施。日本のイメージを来場者へ発信し、会場に華を添えた。

会場では各国のパビリオンが設置され、近年世界的に人気がある”K-Beauty”の勢いそのままにKoriaパビリオンが存在感を示した。昨年よりもエリアを拡大したTaiwanのほか、Thailand、EU、China、Japanがパビリオンを形成した。




会場では話題のPDRNをはじめ、幹細胞、ナイアシンアミンド、リポソーム化原料を配合した化粧品が並んだ。MEBI integreeブランドを展開するイタリアのintegree社は、ヒポクラテスの形態学(モルフォロジー)に着想を得て、体型や体質に応じた「形態学化粧品(Morphological Cosmetics)」を開発。テーマは「Lymphatic」「Blood」「Bilious」「Nervous」の4つのカテゴリーにわけられ、それぞれに応じた製品をアピールした。


韓国のECLADO社の製品を展示したECLADO LABORATORYは、トーンアップ効果のある日焼け止め、修復クリーム、クレンジング&皮脂コントロール製品をアピール。


中国の広東省広州市を拠点とするGuangzhou Starplex Biotechnology社は、ケラチンやアルガンオイル、コラーゲンなどの成分を配合したサロン仕様のヘアケア製品を展示。髪のダメージ補修に加え、保湿、さらに、髪の広がりを抑えて滑らかに整える効果を訴求した。


使い捨てのフェイスタオルやベッドシーツなどの製造を手掛ける広州緑房洲工業有限公司洲工業有限公司は、コラーゲン配合のリフトアップフェイシャルマスクのOEMサービスをを紹介。デザインも豊富に揃え、プロモーション用サンプリング商品の製造依頼もあるという。


サプリメントや機能性食品、スキンケア製品向けのCDMO+ソリューションを提案する台湾のTCI社は、PDRNを配合したゼリー食品やコラーゲンドリンク、GLP-1ホルモンへ働きかけるコンセプト商品を展示し、製品開発の需要を喚起した。


会場では、Japanパビリオンも設置され、少ないながらも26ブランドが出展。メイドインジャパンの品質と安全性を元気よくアピールした。マイクロニードルの製造販売を行うコスメディ製薬は初出展。同社の看板製品の一つであるタウリンニードルを配合した「京薬粧」については、「ベトナムの代理店との契約を締結し、これから本格的に展開を進めていく」とし、ベトナム市場への本格的な参入を開始する。ブースでは貼るタイプの経皮吸収サプリメントシリーズ「HARU LIFE」のOEMも提案した。


食品や日用品の海外輸出を行う欣洋も初出展。プロテオグリカンを配合した化粧品「R-Ⅲ」シリーズなどをアピール。「現地でスパを展開している企業のバイヤーや、エステ向け卸などが来場した」とし今後の展開に期待を寄せた。



日本パビリオンでは、ベトナム市場への進出支援や展示会出展をサポートするアジア美容研究所(BRIA)も連続出展。オッペン化粧品は昨年に引き続き2年連続で出展した。



このほか、会場ではライブ配信専用スタジオブースも設置。各出展社ブースでも、会場からリアルタイムで最新の化粧品製品やトレンドなどを発信した。



会場の様子



Vietbeauty2026は7月25日まで。
ベトナム・ホーチミンのSECC(サイゴンエキシビション&コンベンションセンター)で開催。









