HGF(肝細胞増殖因子)研究の第一人者である大阪大学名誉教授・中村敏一氏が監修する書籍『認知症治療の革命』の出版記念講演会が先月15日、大阪大学中之島センターで開かれた。
同氏は「自然治癒力とは~HGFとその誘導因子~」と題して講演した。1984年に発見されたHGFは、自然治癒力を支える内因性の組織再生・修復因子で、同氏はこれまでの研究成果を紹介し、「アルツハイマー病、パーキンソン病、筋委縮性側索硬化症、脳梗塞、脊髄損傷など、HGFは多岐にわたる疾患に関与している」と説明。脳神経系組織におけるHGFの生理活性では、①神経細胞の生存を促す、②脳などで細胞同士のネットワーク形成を促進、③アミロイドβなどの神経毒を除去、④脳炎などの炎症を沈静化する、⑤脳内の血管新生――などを挙げた。
HGF誘導因子では「天然物由来であれば、フコイダンやプラセンタ、冬虫夏草などのほか、長年の研究により開発した12種類の生薬エキスがある」と述べた。その上で同氏は、機能性食品、美容製品、医薬品、医薬部外品など、HGF誘導因子の利用分野は多岐にわたり、大きな可能性を秘めていると強調した。
なお現在、国内では協和薬品などが12種の生薬由来薬草エキスを配合した『ディライトアップ®』のOEM供給を開始している。
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HGF産生が脳機能を活性、出版講演会開く
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