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有用性無視の“安全性評価”に異議   食品安全委

大豆イソフラボンの上限値変更せず  「法外な量をとらない限り、問題はない」(東大教授・武谷氏)
食品安全委員会は先月20日、第33回新開発食品専門調査会を開き、大豆イソフラボンを関与成分とするトクホの安全性評価について審議し、懸案となっていた上限値について大筋合意に達した。上限値については、前回の調査会で示されたとおり、大豆イソフラボンの安全な1日摂取目安量は、大豆イソフラボンアグリコンとして70~75㎎、トクホとして上乗せ摂取する場合は1日当たり30㎎とした(1138号2面既報)。今後、国民から意見を募集し、最終報告案としてまとめ、食品安全委の本委員会に報告する。また専門調査会では、最終評価書案をまとめるにあたり、参考人として日本産科婦人科学会理事長で東京大学医学部教授の武谷雄二氏を招致し、エストロゲンの安全性と有用性について意見を聴いた。同氏の説明を受け、委員からは、大豆イソフラボンについて、有用性に関する議論を無視した安全性の評価に対して、「安全性しか評価しないから、妙な議論になる」と、トクホの安全性の評価システムに異議を唱える声も挙がった。  

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