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地理的表示GIに活用進展 あおもりカシス、琉球もろみ酢など69品が受理

農林水産品やその加工品をブランディングする地理的表示(GI)の活用が進んでいる。GIマークは登録された産品の地理的表示と併せて付すもので、産品の確立した特性と地域との結び付きが見られる真正な地理的表示産品であることの証明になる。

健康産業新聞GIマーク

地理的表示保護制度に登録された場合は、その製品に地理的表示とともにこのGIマークをつける必要がある。 出展:農林水産省

他者の不正使用に対して国が取り締まってくれるほか、EUや東南アジア諸国など同等の制度を持ち日本と国際協定を結んでいる国でも保護を受けられ、海外に進出しようとする企業には有効だといえる。現在までに160品を超える製品が登録申請され『あおもりカシス』『大分かぼす』『琉球もろみ酢』など69品が受理されている。

GIマーク取得製品の産地では、地域のパンフレットや商店街の横断幕へのGIマークの使用、レストランとのコラボレーション企画でGI登録産品を使用したメニューの開発など様々な製品PRに活用されている。受理団体担当者からは「価格面で海外産に劣る国産素材の認知度向上に繋がった」「インバウンドでの売り上げ増加につながった」といった声が聞かれた。また登録産品以外の農産物やGI登録産品を原料とする加工品も同時にPRすることで、さらに効果的に地域の活性化を推進しているケースも見受けられた。

本記事は「健康産業新聞 1656号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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