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連載【機能性表示食品受理企業の戦略】―インシップ、受理を機に「全商品の5W1Hを発信」

栄養補助食品製造・通信販売を展開する㈱インシップ(千葉県浦安市、047-381-1111)は先ごろ、カツオ由来エラスチンペプチドを関与成分とする初の機能性表示食品「エラスチン」の届出が受理された。45歳以上75歳以下の健常男女21人を対象とする3群間の並行比較、プラセボ二重盲検査試験を12週間実施した結果、カツオ由来エラスチンペプチドが、中高年の膝関節の動きをサポートし、違和感を和らげる機能があることを確認。また、軟骨成分グルコサミンと併用することで、より効果が発揮されることも分かったという。先月25日に通販でリリースした同品について、商品部の小笠原氏に話を聞いた。

―― 開発の経緯について。
エラスチンは全身の臓器や組織に広く分布する、弾性のタンパク質です。生体内では、血管や靭帯、軟骨、肺、皮膚など、弾力性・伸縮性が必要とされる組織に多く分布し、ゴムのように伸び縮みし、組織に弾性を与える役割を担っている重要な栄養素です。当社の顧客を含め、多くの方から膝関節の悩みが尽きないという話を耳にしていましたので、今回は「膝関節の機能性」についての届出を行いました。

―― 開発・届出で苦労した点。
原料メーカーから案内を受けてから、届出表示も何度も見直し、届出自体も数え切れないほど差し戻しがありました。足掛け数年、原料メーカーや製造工場の協力なくしては、届出自体、なし得なかったと思います。

―― 今後の戦略について。
食品業界には販売側の都合に合わせた表記や、誇大広告で顧客の気持ちを惹きつける手法も少なくなく、健康食品もしかり。今回の届出受理をきっかけに、当社の取り組みについて、多くの顧客や企業に認知・賛同していただきたいという想いが強いです。その1 つが、独自の安心安全ポリシー「全商品の“ 5 W 1 H”開示」です。“ 5 W 1 H”とは、なぜ(Why)/何を(What)/どこで(Where)/誰が(Who)/いつ(When)/どのように(How)の6 つの商品情報の頭文字をまとめたものです。顧客に安心して買い物をしていただけるように、こだわりの全商品情報を包み隠さずに開示しています。健康食品の安全性向上に向けた積極的かつ継続的な活動としてその功績が認められ、2014年3 月に第35回食品産業優良企業等表彰(CSR部門)農林水産省食料産業局長賞を受賞。健康食品だけでなく食品業界全体の信頼性向上のきっかけにもなり得る活動と認められました。当該製品を通じ、お客様だけでなく業界全体も、食の安全について考えるきっかけとなればと思っております。

本記事は「健康産業新聞 1666号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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