統合医療

日本統合医療学会が 「がん療法」でシンポジウム開催

日本統合医療学会は先月27日、「がんへの統合医療からのアプローチ」をテーマに東京大学でシンポジウムを開催した。ホメオパシーや緩和療法、放射線ホルミシスなど、新たながん療法として期待されている補完代替医療の現状や有用性、事例、課題などについて紹介。がん患者に対する統合医療の重要性などを示した。


「放射線ホルミシス」の水上治・健康増進クリニック院長は、放射線科医、原子力造船工員、航空パイロット、胸部透視診断のX線など、放射線を浴びる可能性の極めて高い人々による研究データを多数披露。「軽く被爆した方が、がん発生率の低下につながることが様々な研究データで証明されてる」とし、放射線ホルミシスの有用性を示した。また、オーストリアのガシュタイナー洞窟のラドン治療を訪問した経験を交えながら、ラドンによる研究状況も説明。ラドン発生装置などを使った研究設備などを紹介した。
「高濃度ビタミンC療法」では柳澤厚生・国際統合医療教育センター所長が「高濃度ビタミンC療法と栄養指導、サプリメント摂取により、がん細胞は残っているものの、進行が確実に止まった」と60代女性の事例を交えながら解説。その他、「ホメオパシー」について川嶋朗・東京女子医大准教授が、「がん緩和療法」について下山直人・国立がんセンター中央病院手術・緩和医療部長が、「ゲルソン療法」について済陽高穂・西台クリニック院長が、「抗癌剤中国医薬の開発」について劉魯明・上海復旦大学付属腫瘍病院中医学結合センター長がそれぞれ講演を行った。

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