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連載【追跡話題】食薬区分改正でチャンス到来! NMN、テフ サプライヤーの提案活発に

厚生労働省は3月31日、食薬区分の改正について発表。NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)、テフ等が新たに「非医薬品リスト」に追加された。新たなビジネスチャンスの到来に、原料サプライヤーは市場形成に向けた動きを加速させている。CoQ10やL-カルニチン等のように、規制緩和後に利用が進んだ前例もあり、新素材の市場形成に期待がかかる。

NMNは、母乳、枝豆、ブロッコリー、アボカド、トマト等に含まれ、体内ではビタミンB3(ニコチンアミド)を材料として生成される成分。長寿遺伝子群を活性化することから、2015年頃から欧米セレブの間で「若返りのビタミン」として注目された。中国では、越境ECを通じて市場が拡大しており、米国メーカー製のNMNサプリの売上が拡大している。香港最大の長江実業グループ創設者・李嘉誠氏など大物実業家によるNMN関連企業への投資も進んでいるようだ。
国内では超セレブリティ商品として、主にクローズドマーケットで流通が見られる。昨年、帝人の関連企業が上市したNMNサプリは、15万円( 1ヵ月分)という価格設定が話題となった。サプライヤーによると、昨年の原料相場はキロ当たり100万円以上と高額だったが、現在は50~60万円台。一部では、純度の低い格安品の流通も始まっているという。大手ECモールには、レスベラトロール、酵素や冬虫夏草と組み合わせた1,000~2,000円台のNMNサプリの上市も見られる。
一方で、非医薬品リストに追加された化学物質は「食品添加物に該当する可能性」が考えられるため食品衛生法に基づき、使用目的、食経験等の資料を厚労省に提出し、判断を仰ぐ必要性がある。一部の中国製NMNは食品規格に該当しないものもあり「原料の品質や安全性には不安が残る」という声も。こうした中、サプライヤーは、製造工場にNSF、GRAS認証の取得を求める声が強くなり、中国産以外のNMNを確保する動きも始まっている。

本記事の続きは「健康産業新聞1691号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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