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末梢血管(ゴースト血管)の血流を改善、粘膜免疫中のIgA増加にも期待(カシス特集内インタビュー 市橋正光氏))

カシスには他のベリー類にない特有のアントシアニンを含まれ、様々な有効性が明らかとなっている。日本カシス協会では、国内の大学研究機関と共に「緑内障の進行抑制作用」や「眼圧上昇の抑制」に関する臨床研究を進めてきた。さらに近年は、アイケアに留まらないカシスの機能性として「血流改善」「コラーゲン産生促進」「筋肉疲労軽減」などのエビデンスを蓄積。2019年度の助成研究では、「カシスアントシアニンが血管老化に果たす予防的効果の解析」を採択し、来春の論文化を予定している。日本カシス協会の市橋正光会長に話を聞いた。

 カシス協会では、カシス特有のアントシアニンが持つ特異的な機能性につて研究を進めています。

これまでに協会が実施した研究では、カシスに肩こりや冷え性の原因となる末梢血管(ゴースト血管)の血流を改善する作用が明らかとなりました。カシスを1日50mgほど飲めば、我々の身体の中の血流が増すのは、ほぼ間違いありません。

一方で、カシスによる血流改善がどのようにアンチエイジングや脳機能の改善につながるか、例えば認知症の進行を遅らせるような効果についてはまだ立証されていません。

カシス協会では、昨年の助成研究として「カシスアントシアニンが血管老化に果たす予防的効果の解析」を採択し、神戸学院大学大学院の水谷健一教授を中心に研究を進めています。

既にin vitro、マウス、in vivo試験にて有効なデータが明らかとなっていますが、さらに詳細なデータの裏付けを進めており、来年3~4月頃に論文発表する予定です。

さらにニュージーランドでは、カシスの摂取が、粘膜免疫中のIgAを増加につながるという臨床結果が発表されています。IgAはIgG等と異なり、抗原やウイルスを効率よくキャッチできる為、もしカシスの摂取が喉や鼻腔でIgAの発現につながるとすれば、とても魅力的なエビデンスだと思います。世界的なパンデミックが非常に心配されていますので、協会としてもカシスの免疫賦活作用に関しても次なる研究テーマとして検討しています。

私個人としては、アーツ銀座クリニックで幹細胞摂取によるアンチエイジング効果について研究を進めています。カシスには細胞内のミトコンドリアのATP産生を促し、活性酸素を除去する作用も確認されています。カシスをはじめ、NMNやCQ10と幹細胞を組み合わせることで、よりアンチエイジング効果を高めることができないかと、期待しています。

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