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【連載/話題追跡】ゼリーサプリメントのニーズ急伸、 パウチなど生産状況が逼迫

【連載/話題追跡】ゼリーサプリメントのニーズ急伸、 パウチなど生産状況が逼迫

ゼリータイプのサプリメントの需要が急伸している。なかでも口栓付パウチゼリーはここ数年、スポーツ用途や高齢者向け、美容系など幅広い分野で商品化が進んでいる。一方で同形態の生産工場が少なく、OEM各社は逼迫状況。新工場建設や生産ライン導入などの動きは見られるものの、現状は焼け石に水状態。またTパウチやソフトパックなどのフィルムパウチ系ゼリーは競技中の栄養補給を目的としたスポーツ分野での伸びが顕著だ。

コンビニやスーパー、スポーツショップの売場では近年、口栓付パウチゼリーの売場面積が拡大。ビタミン・ミネラル補給、BCAAなどのアミノ酸補給、栄養(カロリー)補給などを中心に、最近はプロテインや乳酸菌、コラーゲンなど、中身も多様化してきている。口栓付パウチゼリー需要が伸び始めたのはここ2~3年。手軽に栄養補給ができる点、再栓して持ち運べる点、飲み終えた後に小さく畳める点―などの簡便性が受けている。民間調査会社の発表では、ゼリー飲料の市場規模は600億円弱とされている。

なかでもスポーツ人口が増加する中、森永製菓の『ウィダーinゼリー』を筆頭に、味の素の『アミノバイタル』、明治の『ヴァーム』、大塚製薬の『カロリーメイト』『ポカリスェット』――など、スポーツ系ゼリーの商品開発が活発化。昨今では主力メーカーの商品バリエーションの拡大に加え、新規参入企業もこぞって新製品を投入している状況だ。加えて、高齢者向けの水分補給や栄養補給分野でも口栓付パウチゼリーの需要が急伸。嚥下の弱い高齢者でも摂取しやすいことから、多くのメーカーが高齢者向け商品の販売に乗り出している。

ウェブでは一部を公開。記事は「健康産業新聞 1637号」に掲載しています。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50ページ)定期購読のお申し込みはこちら

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