オリザ油化は、同社が製造・販売する「桜の花エキス」にテロメア延長作用があることを見いだしているが、このたび新たに、テロメア保護の役割を果たすテロメラーゼ活性化、シェルテリン複合体・hTERT遺伝子発現及び長寿遺伝子SIRT1の遺伝子発現を増加させる作用を見出し、特許を出願したことを発表した。
テロメアは染色体の末端にある保護キャップのような役割を果たしており、細胞分裂のたびに自然に短くなっていく。テロメアの短縮は老化因子の一つとされており、健やかな長寿を目指す「ロンジェビティ」への関心が高まる中、テロメアの維持・保護は細胞レベルでの健やかな長寿を考えるうえで重要な研究テーマとなっている。
今回の試験では、正常ヒト表皮角化細胞および真皮線維芽細胞を用いて、桜の花エキスのテロメラーゼ活性化、シェルテリン複合体・hTERT遺伝子発現及び長寿遺伝子SIRT1の遺伝子発現に及ぼす影響を評価した。
桜の花エキスに確認された効果は
●対照群と比較してテロメラーゼ酵素活性を有意に増加させた。
●テロメアにおけるDNA損傷シグナル伝達に対する重要な安全バリアであるシェルテリン複合体を構成するTRF1、TRF2、POT1、TPP1の発現を著しく増加させた。
●hTERTおよびSIRT1遺伝子の発現を有意に増強し、テロメラーゼ酵素の触媒タンパク質サブユニットおよび細胞の長寿を促進させた。
これまでにわかっていたテロメアの物理的な伸長を促進するだけでなく、テロメラーゼ活性の増強、シェルテリン複合体、hTERT、SIRT1 の遺伝子発現を促進することで染色体末端の摩耗を防ぎ、細胞の長寿化に寄与することが明らかになった。
これらの結果に基づき、同社は、細胞寿命の延長とアンチエイジングケアのための次世代成分となる桜の花エキスの特許を新たに出願した。既に確認していたテロメア延長作用に加え、テロメア保護という新たな抗老化に関わるメカニズムを獲得したことで、ロンジェビティへの貢献を訴求しながら、革新的アンチエイジング訴求商品として世界に発信していく。
※テロメアの長さや構造を保つうえで重要な役割を担っている、テロメラーゼ酵素、シェルテリン複合体、hTERT、SIRT1について
・テロメラーゼ
反復DNA配列を付加することでこれらの末端領域を再構築・伸長させる特殊な酵素。染色体の劣化を効果的に防ぐ。
・シェルテリン複合体(Shelterin complex)
6つのタンパク質の複合体で、細胞の寿命カウンターであるテロメアを保護する重要な役割を担う。染色体を靴ひも、テロメアを靴ひものキャップとした時、シェルテリン複合体はキャップを留めるシールの役割を果たす。テロメアが本来の正常な構造であることを細胞に知らせ(テロメアを“壊れたDNA”と勘違いしないように守る)、誤って修復したり、つなぎ合わせたり、分解したりするのを防いでいる。さらにシェルテリン複合体は、テロメアを伸ばす酵素であるテロメラーゼの働きも調節している。
・hTERT(ヒトテロメラーゼ逆転写酵素)
テロメラーゼの主要な活性タンパク質構成要素。その発現は、機能的なテロメラーゼを構築し、染色体を保護する末端構造を再形成するために不可欠なマスター・スイッチとして機能する。
・SIRT1(サーチュイン1)
長寿遺伝子および細胞のマスター制御因子として知られている。主要な抗老化経路を調節し、DNA修復、ストレス耐性、および細胞損傷からの保護をサポートする。













