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鶏卵黄を含まない飼料で完全養殖のニホンウナギ稚魚の生産に成功

三栄源エフ・エフ・アイは、近畿⼤学⽔産研究所と共同でニホンウナギの仔⿂⽤飼料の開発に取り組んでおり、本年5月末までに鶏卵⻩を含まないオリジナル飼料(特許出願中)を⽤いて100尾以上のシラスウナギ(稚⿂)を⽣産することに成功したことを発表した。

ウナギ仔⿂用の飼料は、タンパク質と脂質を含み、これらの成分が⽔中でも分離したり溶出したりせず、スラリー状を保持することが不可⽋とされる。これまではサメ卵や鶏卵⻩が使われていたが、サメ卵は供給面でも品質面でも不安定で、鶏卵についても最近は供給が不安定で価格高騰が続いている。そのため、これらの素材を使わない飼料が求められていた。

本研究では、従来飼料から鶏卵黄のかわりに増粘剤を利用することで、仔⿂の成⻑ステージに応じた粘度に調整可能なオリジナル飼料の開発に成功。この飼料を⽤いて、ウナギ仔⿂を⻑期飼育したところ、2024年5⽉にシラスウナギの獲得に成功、最新の飼育試験では従来の鶏卵⻩使⽤飼料よりも多くのシラスウナギが得られている。

ウナギは国内消費量の99%以上を養殖に依存している。現在、ウナギ養殖に⽤いる種苗はすべて天然のシラスウナギが⽤いられているが、近年は漁獲されるシラスウナギの量が減少傾向にあるため「完全養殖」の実⽤化が望まれている。また、ウナギの完全養殖は受精卵を得てシラスウナギにするまでの仔⿂期の飼育が⼀番難しいとされている。

今後は、近畿⼤学⽔産研究所がこれまでに培ってきた⼈⼯種苗⽣産技術と三栄源エフ・エフ・アイの飼料物性制御技術の融合によって、より安定した⾼い⽣残率でウナギ仔⿂の飼育を可能とするとともに、シラスウナギへの変態をより短期間で実現する飼料の開発をめざしていく。

Eel fry
完全養殖のシラスウナギ 写真提供:近畿大学

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