ひかり味噌※(株)(長野県諏訪郡下諏訪町)は23日、東京都内で2025年秋冬新商品発表会を開催した。
※会社名の「噌」の正しい表記は口へんに曽

冒頭、専務取締役コーポレートマーケティング本部長である林恭子氏より、同社事業概要説明が行われた。同社24年9月期売上高は前年比112%の215億円、生産量は同107%の4万8500トンと堅調。25年9月期売上高見込みは229億円(前年比107%)としつつ、生産量は同98%の4万7500トンと微減を見込む。国内味噌市場縮小や原料高騰を背景に、値上げ影響で数量減を予測する一方、海外輸出拡大で利益を確保する方針だ。
事業戦略としては、ESG経営強化、高収益モデル確立、新挑戦による成長、真のグローバル企業実現を掲げる。海外事業を重点に、味噌輸出世界No.1を目指す。林氏は「『CRAFT MISO 生糀』ブランドの育成によって持続的な成長を進めると共に、海外資源配分を戦略的に進める」と強調。英国展示会での好評を挙げ、海外戦略については発酵食品需要の高まりを追い風に位置づけた。
新商品は、『大寒仕込み味噌 渾(こん)』(400g、参考小売価格税込864円、9月1日発売)。「ひかり味噌 ブレンドマイスター」の資格を持つ味噌ブレンド技術のプロフェッショナルが、選りすぐりの味噌を絶妙な配合比でブレンドして深い熟成のコクと上品な甘みの複雑な味わいに仕上げた。伝統的な天然醸造・長期熟成味噌を気軽に楽しめる点をアピール。

『味噌ヌーボー初熟(はつなり)』(400g、同756円、10月1日限定発売)は、新穀の北海道産大豆と新潟産コシヒカリのこだわりの国産原料を使用した味噌。「味噌の初物」コンセプトで、新穀の原材料由来のフレッシュで上品な甘みと、“果汁滴る熟したパイナップル”を思わせるようなフルーティーな香りが調和した味わいが特長。
即席みそ汁では、粉末タイプの新商品「とっさのみそ汁」(12食入、同594円、9月1日発売)を投入。赤白味噌ブレンドに定番のみそ汁具材4種(とうふ、わかめ、ねぎ、あぶらあげ)を入れ、忙しい時や非常時に簡単に準備できる利便性を強調。「有機そだちのおみそ汁」(5食入、同432円、9月1日リニューアル)は、有機わかめを追加し満足度を向上。パッケージを温かみあるデザインに刷新、食数を6から5に変更し価格も抑えた。国内のオーガニック市場拡大に対応する。












