食品素材の記事

飲みごたえや香味を高めるコーヒーチェリー由来の発酵素材

キリンホールディングスの飲料未来研究所は、コーヒーチェリー由来の発酵素材を開発した。飲みごたえや香味を高める特徴から、ノンアルコールや低いアルコール度数の飲料の飲用満足度を高める可能性が示唆されるという。自社製品への採用も始まっており、「麒麟特製」ブランドの期間限定製品にも使用された。

コーヒーチェリー
コーヒーチェリー

コーヒーチェリーとはコーヒーノキに実る赤い実を指す。本素材はキリン独自のワインの香気増強技術を応用し、コーヒーチェリーを搾汁、濃縮したエキスを乳酸菌と酵母で発酵させることで、さまざまな酒類・清涼飲料の温感・発酵感・アルコール感・果実感・コクを増強する効果を持つことを見出した。

コーヒーチェリーの種子はコーヒー原料として重宝される一方、果肉や果皮のほとんどは破棄されており、生態系への影響や水質・土壌汚染などの環境負荷が懸念されている。キリン飲料技術研究所(現:飲料未来研究所)は2018年よりコーヒーチェリーの有効活用の検討を進めており、今回その成果が実を結んだ。

同社ではアルコール関連の社会課題解決の有効なアプローチ策として、ノンアルコールや低アルコール商品などへの採用を探索するとともに、コーヒーチェリーを価値ある素材として活用することで使用量の拡大を図り、コーヒー農園の収入向上による持続性や、廃棄物削減による環境負荷の軽減に寄与したいとしている。

サプリメントGMP要件化、健康被害情報の届出義務化も示唆 ~サプリメントに関する規制のあり方 消費者委員会で

関連記事

  1. 日油、キウイフルーツ果汁末のプロテイン吸収促進効果で新知見
  2. 黒酢に浸け込んだ生のフルーツのペースト(ブルーベリー)を発売
  3. レジスタントスターチ、ゼロキロカロリー認定によりカロリーオフ製品…
  4. NMNのヒト安全性評価を綿密に
  5. バニラの現状と顧客のニーズを汲んだ製品提案
  6. 特徴ある機能性成分を含んだお茶のエキスパウダー
  7. オリザ油化、トマト種子エキスのアレルギー性皮膚炎改善効果を発見し…
  8. 不二製油、新タイプの大豆ミート「プライムソイミート」を8月より販…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

食品開発展2026

海外ツアー情報

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、セミナーなどツアーならではの企画もございます。

ナチュラルプロダクトエキスポ2025

2026年3月1日(日)~7日(土)

ナチュラルプロダクトエキスポ

アメリカ市場視察 ツアー

PAGE TOP