アメリカのスタートアップ企業PetPaxでは、口内で溶けるシート状製剤を使用した犬用サプリメントSupplaMeltsシリーズを販売している。胃酸での分解ではなく、口内での吸収をすることで、飼い主と動物双方のストレスを軽減する製剤である。
創業者であるAnthonyとNathanは不安症を持つ犬を飼っており、近隣住民からの苦情などもあり大きな問題となっていた。そこで様々なサプリメントなどを試したが、低品質な成分で蕁麻疹が出てしまったり、効果がなかったりした。そこで、人間用サプリメントにも使われている口腔用薄膜技術を犬に応用しようと考えた。
シートの形状は、飼い主が簡単に貼れるということに加え、吸収面のメリットもある。通常の飲み込むタイプのサプリメントの場合、成分の80%が胃酸で分解されてしまい、吸収される成分量が大きく損なわれてしまう。同社のサプリメントの場合、口腔粘膜を通して直接血液に吸収されるので、低用量でも吸収量が多くなる。また、犬にとっても、消化器系への負担が軽減される。
ただ、カプセルで覆われていないからこそ課題となったのは、味である。有効成分の苦みなどを犬が感知してしまい、嫌がる可能性がある。そこで、フレーバーの組み合わせを研究し、苦みをマスキングすることに成功した。
現在同社は、カモミールやテアニン、トリプトファンなどを配合した、不安症の犬のための「Zen Melts」と、スピルリナ、セージ、リンゴ酢などを配合した口内環境改善のための「DentalMelts」を販売している。今後は、消化器系の健康、皮膚や毛のサポート、運動能力向上など、幅広い用途の製品を作っていくという。
[https://www.ingredientsnetwork.com/][2026.3.12]












