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細胞培養肉製造に使用した培養液の活用の研究が進められる

細胞培養肉の製品化に向けた開発が進む中、製造後に残る使用済み細胞培養液の活用についても研究が進められている。本来廃棄されるはずの培養液をアップサイクルすることで、経済的なメリットを得られる可能性がある。オーストラリアの培養肉企業Vowでは、使用済みの培養液を利用した美容業界向けのエクソソームを生産している。

シンクタンクのThe Good Food Instituteでは、2024年から培養液の活用モデルの開発を行ってきた。同社のSwartz氏は、「培養肉業界では、まずは当局の承認を得られる生産プロセスを確立することが第一課題であるため、多くの企業にとって、使用済み培地の扱いは現時点では重要課題ではない。その結果、栄養素を含む使用済み培養液は排水として流されている」と語った。

 同社は、最も高濃度で含まれる代謝産物である乳酸に着目した。調べによると、生産される肉1トン当たり、約300~400kgの乳酸が培地に含まれているものもあったという。そこで、使用済みの培養液から乳酸を精製するのにかかるコストを調べた結果、実質的に、培養肉の生産コストを肉1kgあたり約6セント削減できることがわかった。使用済みの培養液には他にもアンモニアやビタミンが含まれる。Swartz氏によると「それらを抽出する労力に見合う価値があるかどうかが重要だ」という。

また、彼は成分の抽出とは別のアプローチとして、使用済み培地を微生物のエサとして再使用することや、微細藻類を用いて洗浄し、培養肉の製造に再利用することなども提案している。

[https://insights.figlobal.com/] [2026.3.16]

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