関連トピックス

トコトリエノール複合製剤EVNol SupraBio™が糖尿病性網膜症の網膜出血を減弱させることを臨床試験で解明

トコトリエノールやカロテノイドの世界的サプライヤーであるマレーシアのエクセルバイト社(ExcelVite)は、同社のトコトリエノール複合製剤「EVNol SupraBio™」(エヴァノール・スープラバイオ、以下SupraBio)が糖尿病性網膜症の網膜出血を減弱させることを臨床試験で確認したと発表した。

モナシュ大学マレーシア校医学部の内分泌学者ハーリド・カーディル名誉教授のグループによる研究で、糖尿病性網膜症のある2型糖尿病患者43人が、プラセボ群、SupraBio 400mg/日摂取群に分け、8週間の摂取後に測定。その結果、SupraBio摂取群では、右眼の網膜出血が有意に減少していた。加えて、8週間のSupraBio摂取は、肝機能マーカーであるアスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST)とアラニンアミノ基転移酵素(ALT)の有意な改善をもたらすことも明らかにされた。

今回の研究では糖尿病性網膜症患者における血清バイオマーカー(AGE、sRAGE、Nε-CML、シスタチンC)の有意な改善は認められなかったが、対象者の平均18.5年という長期にわたる糖尿病疾患に比べ、SupraBioの摂取期間が8週間と短かったことが要因と考えられている。そのため長期摂取の必要性も鑑みられたが、いずれにしても、今回の結果により、SpuraBioが糖尿病性網膜症治療の補助となる可能性が示唆されたと考えられた。

※糖尿病性網膜症
糖尿病合併症の一つで、血糖値の高い状態が長期間続き、網膜の血管に損傷が及ぶときに発生する。初期の段階では何の徴候も認められないか、あっても視覚に軽度の問題が見つかる程度だが、この合併症は進行する場合があり、成人の失明の主要要因ともなっている。そのため、有効な治療法が求められている。

不二製油、大豆たん白製品の価格改定を発表

【2021年6月号】特集/こどものためのサプリメンテーション

関連記事

  1. 食品添加物メディアフォーラム開催、リスク評価について解説
  2. 築野食品工業、近⾚外分光法(NIR)を「こめ油」の製造⼯程管理に…
  3. ケストースによる牛乳アレルギーへの効果、国際医学雑誌『Pedia…
  4. 食品期限表示の改正ガイドライン 最後の検討会終了 今月中に案公表…
  5. 「DXって何から始めれば良いの?」に答えます 今さら聞けない食品…
  6. NEWS 2025年6月 行政ニュースリスト(6月30日更新)
  7. アスク薬品の販売するマンゴー葉乾燥エキス「Zynamite®」が…
  8. グミの咀嚼が唾液分泌を促進し、口腔内の潤い対策に貢献―明治が農芸…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

海外展示会のツアー開催

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、ツアーならではのセミナーなどの企画もございます。
資料請求は【こちら】

■2025年予定
・12月1日(月)~8日(月)
Fi Europe/ルサッフル社訪問/欧州市場調査(パリ、ブリュッセル、ロンドン)

■2026年予定
・3月3~6日 米国
Natural Products Expo West

食品開発展2026

PAGE TOP