キリンホールディングスは14日、ファンケル株式に対して株式公開買付(TOB)を実施し、年内にも全株式を取得すると発表した。キリンでは、ヘルスサイエンス事業をグループの長期的成長を担う事業と位置付け、育成強化を図ってきた。2019年に、議決権ベースでファンケル株式の約33%を取得するとともに、資本業務提携契約を締結している。またヘルスケア事業では、2023年に豪州健康食品企業のBlackmores Limited を買収し、海外市場における事業基盤も獲得している。キリンHD代表取締役社長COOの南方健志氏は、「アジア・パシフィック最大級のヘルスサイエンスカンパニーを目指し、グループ全体の成長を実現していきたい」とコメント。
一方、ファンケル代表取締役社長執行役員CEOの島田和幸氏は「2019年の資本業務提携以降、商品開発、チャネル・インフラ、人材交流など様々な分野でシナジーを生み出してきた。本件の成立で、これまで制限されてきた両グループ間でのノウハウ・技術情報等の共有が可能となり、シナジー効果をより短期間で最大化できると考えている」としている。
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キリンHD、ファンケルを完全子会社へ
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