大正製薬㈱(東京都豊島区)は、ヒハツ由来ピペリンの血管に及ぼす作用について、約20年に亘る研究成果をまとめ、「第11回Tie2・リンパ・血管研究会学術集会」で発表した。研究は、①血管の細胞を用いた作用メカニズムの解明、②ヒト臨床試験による血圧測定、③血管内皮機能評価を行った。①ヒト大動脈内皮細胞を培養し、ピペリンを添加して細胞内のNO量を測定。その結果、ピペリン30、100μmol/Lを添加すると、ピペリンを添加しない場合に比べ、細胞内のNO量が有意に増加した。②臨床試験では、正常高値血圧者または I 度高血圧者の日本人男女119人を対象にヒハツ由来ピペリン配合食品(59人)とプラセボ群(60人)に分けて、それぞれ12週間継続摂取して貰い、血圧を測定した。その結果、摂取1週目から、対照群は、プラセボ群に比べ有意な血圧低下が認められ、12週目までその効果を持続した。この他、③ヒハツ由来ピペリン配合食品の血管の柔軟性においても有意差を確認した。
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