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【インタビュー】亀田製菓、植物性乳酸菌K-1、保湿テーマの機能性表示に対応 “モイスト乳酸菌®”で商標取得も

亀田製菓㈱(新潟市江南区)は、創業から50年以上にわたる米菓研究によって培ったノウハウを基に開発した乳酸菌原料「植物性乳酸菌K-1」、「植物性乳酸菌K-2」をラインアップする。今年の春には“肌の潤い維持”をテーマに「植物性乳酸菌K-1」を関与成分とした機能性表示商品が2品受理され、業界からも大きな注目を集めている。また、「モイスト乳酸菌®」としての商標もこのほど取得。機能性表示食品対応による利用拡大見込みに加え、商標を利用したマーケティング戦略の優位性という観点からも素材価値を大きく高めている。乳酸菌事業の強化を図る同社食品事業本部ヘルスケア事業部長の山田信吾氏に聞いた。

-「植物乳酸菌K-1」、「植物性乳酸菌K-2」について

 「植物性乳酸菌K-1(Lactobacillus casei subsp. casei 327)は、東京農業大学名誉教授の岡田早苗氏との共同研究により開発された新規乳酸菌で、お米から分離した複数の乳酸菌のなかから厳選し加熱殺菌処理した乳酸菌原料です。 植物性素材のためアレルギー物質の特定原料は不使用で、原料1 g あたり1兆個の乳酸菌数で規格化しているのが特長です。

 機能性研究については、2000年に「植物性乳酸菌の抗変異原性及び植物性乳酸菌を含む発酵乳の便通に及ぼす影響」と題し学会発表を行ったことを皮切りに、エビデンスを蓄積して参りました。直近では昨年、便通改善をテーマにしたエビデンスを刷新しました。これまで1 日摂取目安量100mgとしていましたが、より低用量となる50mgでの有効性について新たに確認することができました。従来と比べて少量配合で有効性が得られることから、今後さらなる広がりが期待できると思います。

 「植物性乳酸菌K-1」は肌の乾燥抑制作用についても明らかにされています。若年女性 54名を対象に実施したランダム化二重盲検プラセボ対象試験では、「植物乳酸菌K-1」を50㎎(1,000億個)あるいはプラセボを6週間それぞれ27名に摂取してもらったところ、試験開始4週と6週後の経表皮水分蒸散量値(TEWL)について、乳酸菌摂取群で低い傾向にあることがわかりました。摂取前のTEWLが高い24名の層別解析では、摂取4週後のTEWLについて、乳酸菌摂取群10名がプラセボ摂取群14名に比べて有意に低いことが確認されています。皮膚のバリア機能改善についての論文は現在2報あり、これらのデータを基にした研究レビューにより、機能性表示食品が受理されています。

 一方、「植物性乳酸菌K-2」(Lactobacillus paracasei K71)は、酒粕から分離した乳酸菌で、特に免疫領域での有効性データを豊富に持っているのが特長です。特に、免疫指標を軸とした研究成果でエビデンスの構築を図っており、これまでにスギ花粉による目・鼻の症状軽減、インフルエンザや風邪などの感染症の予防・軽減作用が研究によって明らかにされています。また軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者33名を対象にした二重盲検試験では、1日200mg(2,000億個)の摂取により、摂取後8週、12週目で症状改善が確認されています。

-今後の展開について
「植物乳酸菌K-1」に関しては、先日“モイスト乳酸菌®”として商標を取得することができました。当社の原料を採用頂いた商品には商標利用が可能で、メーカー様のブランドイメージの確立や、販売戦略に大きく寄与できるのではないかと考えています。

 また、殺菌乳酸菌としては数少ない機能性表示対応素材となったことで機能面を際立たせることも可能になりました。乳酸菌市場が拡大を遂げるなか、他社との差別化が求められるようになりつつあり、「植物乳酸菌K-1」はそうしたお客様のニーズに十分にお応えできる素材であると確信しています。日本人が親しみやすいお米由来の乳酸菌というイメージの良さに加え、1 日有効摂取目安が50mgと低用量で済むことから、今後はサプリメントのみならず菓子類や手軽に食べられる加工食品といった幅広い商品への提案を積極化していきます。同時に「植物性乳酸菌K-2」についても機能的なポテンシャルはまだまだあると感じており、更なる研究推進を行っていく予定です。K-1、K-2それぞれの乳酸菌の強みを活かした展開を進めて参ります。

 

亀田製菓㈱ 食品事業本部 ヘルスケア事業部長  山田 信吾氏

 

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