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通関統計、1月のビタミンC輸入13%減 2月以降、コロナ騒動の影響に懸念も

財務省は2 月27日、2020年1 月の輸入通関統計の速報値を発表した。1 月のハチミツ輸入量は微増の3,360t。17年に前年比11.6%減と落ち込んだが、18年に同4.0%増、19年に同0.6%増と回復、今年に入っても好調が続いている。ローヤルゼリーは重量の異なる生とフリーズドライが混在しており単純比較はできないが、輸入通関上は前年同月を下回った。

台湾産クロレラの輸入量は約7tで、前年の2.3倍に増えた。ビタミンC輸入量は1,355tで、前年同月比12.8%減。国内市場は2 年連続して供給過多となっており、在庫調整によるものとみられる。ビタミンCは中国メーカー間同士で競争が激化、昨年は国際相場が低迷する一因となっていた。

1 月の輸入ビタミンCの9 割は中国産。業界からは今回の新型コロナウイルスの影響を懸念する声もあるが、関係筋によると、医薬品にも使用されるビタミンCの製造工場は、春節中も稼働。ただトラックやコンテナが手配できないといった物流に影響するおそれは否定できず、運賃の上昇や、荷物が遅れる可能性も考えられるという。中国内ではコロナ騒動を受けて、免疫をつける意味合いからビタミンCサプリの需要が増加しているという状況もある。

このほか新型コロナウイルス問題に関連しては、中国産原料では飼料用ビタミンB群など、供給不安から買い注文が入り、値段が上昇している素材もある。中国産原料を出発原料に使用しているサプライヤーでは、「今のところ影響はないが、心配しているのは物流。輸入に支障が生じると、今後は影響が出てくるかもしれない」と気をもむ。

 

本記事の続きは「健康産業新聞1688号」に掲載。「健康産業新聞」(月2回発行/1号あたりの平均紙面数は約50頁)定期購読のお申し込みはこちら

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