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サン・クロレラ、クロレラ×腸内環境で新知見 クロレラの機能性・作用機序解明 抗肥満等

㈱サン・クロレラ(京都市下京区、☎ 075-288-3043)は、「クロレラ」摂取時の腸内環境変動のオミクス解析により、抗炎症作用、血糖値改善、肥満抑制効果などの有益効果およびそのメカニズムを突き止めた。研究成果は5月31日付で科学雑誌『Frontiers inNutrition』に掲載された。

研究は㈱メタジェンと共同で行われたもの。腸内環境に与えるクロレラの有用性について、「メカニズムが不明」であることに着目、研究に着手した。㈱メタジェンの独自技術『メタボロゲノミクス®』を活用し、クロレラ摂取のヒト腸内環境におよぼす影響について、㈱メタジェンのサービス「MGPack」で腸内細菌叢(腸内フローラ)と代謝物質の観点から評価した。

その結果、異なる腸内環境で得られたクロレラの共通効果として、「腸内でアゼライン酸などの中鎖ジカルボン酸が増加する」ことを確認。さらに、もともと腸内にプロピオン酸が少ない人に限り得られた効果として、「腸内のプロピオン産量が増加する」ことを突き止めた。

なお、「アゼライン酸」は血糖値改善効果、「プロピオン酸」は抗炎症作用や肥満抑制効果が報告されている。クロレラ摂取がもたらすヒト腸内環境への影響は、「腸内環境のタイプによって異なることをオミクス解析で明らかにしたのは、世界で初めて」としている。

今回の成果を受け、研究グループでは、個々の腸内環境タイプに合わせたクロレラの摂取法の開発や、クロレラを摂取した全ての人が機能性を得られるように、腸内環境を事前に整える新商品開発など、「腸内環境を標的としたクロレラによる新たな健康維持・疾病予防法の実用化が期待される」としている。

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