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【ヒアルロン酸Na】アフターコロナ、美肌ニーズ回復

アフターコロナに突入し、コロナ禍で低下していた美容用途での商品開発の機運が高まりつつある。化粧用途や美容食品のニーズは回復基調で、その代表格といえるヒアルロン酸への引き合いも強まっている。ヒアルロン酸人気の一番の要因は高い保湿力にある。新型コロナ感染以降、マスク着用の常態化などを原因に約半数が「肌荒れ」状態に陥るなど、ここ数年で肌トラブルも増加傾向に。こうしたトラブル対策など、新たなニーズも登場したことで肌保湿の重要性がますます認識されるようになった。ヒアルロン酸への関心は高まっており、スキンケアグッズの売れ行きと共に肌の水分維持が期待される健康食品にも期待が寄せられている。特に機能性表示食品では、制度開始直後に肌の潤いを維持する旨で受理した実績を持ち、受理品は88 品に。ヒアルロン酸の持つイメージから「既存製品に配合するだけでプレミアム感が出る」といった声もあり、美容商品における付加価値素材としても根強い人気を誇っている。

抜群の認知度とプレミアム感堅調な国内市場

美容素材として確固たる地位を築くヒアルロン酸。本紙が昨年12月に化粧品受託製造企業を対象に実施した2023年下半期人気素材アンケートでは、第5 位にヒアルロン酸がランクイン、今年の上半期人気素材予想のランキングでは4 位と、底堅い人気を誇る。人気の要因は抜群の認知度。大手化粧品メーカーや健康食品メーカーが長年商品を展開しており、その高い保湿力も折り紙付き。他の保湿訴求素材と比較し、プレミアムなイメージも強く、高価格帯の商品へ配合されるケースも多い。パルファン・クリスチャン・ディオールは昨年11月より、美容医療のヒアルロン酸注入のような効果がセルフケアで期待できる部分美容液『カプチュール トータル ヒアルショット』を発売した。継続的にヒアルロン酸の補充をコントロールすることができる設計で、特許取得の2種類のヒアルロン酸複合体を配合している。指よりも高い精度を誇る極細のアプリケーターが、ほうれい線や目尻の小ジワなど、狙った部分にピンポイントで塗布できるのが特長。アフターコロナに入り、各社こうした商品開発が活発化しており、ヒアルロン酸への引き合いも強くなってきている。

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