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「食品開発展」、10月7~9日開催へ

「機能性表示食品」「高齢者食」 新素材が続々 
サプリ、飲料、パックご飯、農産物加工品――「機能性表示食品制度」のスタートにより食品開発の潮目が大きく変わる中、10月7~9日に満を持してアジア最大級の機能性素材展示会「食品開発展2015」(主催:
UBMメディア)が東京ビッグサイトで開催される。
 会場の850ブースは早々に全て埋まり、機能性表示に対応した研究レビュー・臨床試験実施済みの素材や、各種食品原料、最新技術・機器などが一堂に会する。31の記念セミナー、330講座の企業プレゼンも実施。サプリだけでなく一般加工食品、さらには生鮮食品が機能性表示食品として受理される中、“新時代”に突入した食品開発の今を反映するホットな展示会になりそうだ。


 
 食品開発展は、機能性素材を中心とする「Hi(Health Ingredients Japan)」と、分析・計測・衛生資材、製造技術を集めた「S-tec(Safety and Technology Japan)」で構成。26回目となる今回は、約600社が出展、西1・2 ホール&アトリウムに用意した850小間はすべて埋まった。
 産業振興の追い風となる機能性表示食品制度が軌道に乗り、今回の「食品開発展」はこの勢いを受けての開催となり、制度の核となるエビデンス原料が一斉に披露される。さらに来年3 月の「健康博覧会」ではこの流れを受けて、日本の成長産業として期待を集める健康・美容関連の末端製品が勢ぞろいすることになる。
 今回の食品開発展では、ヒアルロン酸やテアニン、ビフィズス菌、クレアチン、黒ウコン、βクリプトキサンチンなど機能性表示対応素材はもちろんのこと、新制度を踏まえた受託製造や支援サービスなどが展示される。さらには高度な分析機器・技術等のPRの場として定着した「S-tec」ゾーンでも、機能性表示のための解析システムや、成分分析法などが紹介される。
 
 新制度は受理が80品を超え、課題だった生鮮食品も受理されるなど軌道に乗りつつあるが、「何をしたらいいのかわからない」という企業にとって、効率的な商談が可能になる。もちろん機能性表示制度にとどまらず、食品製造の根幹をなす安全・衛生管理、消費者が重視する“美味しさ開発”、日本初上陸の海外素材、地域の特色ある機能性素材など、食品開発をサポートする商材・技術が一斉に展示される。
 記念セミナーでは、機能性表示食品で「ココが知りたい!」という声を踏まえた多彩な講座を実施。10月9 日には、サプリメントエグゼクティブ会議の主催で「『機能性表示食品制度』の読み方、使い方・パネルディスカッション」を行う。消費者団体から批判があることや、アカデミアが検証を始めたことなどを踏まえて、食の安全・安心財団理事長の唐木英明氏、帝京大学医学部の大野智氏、健康食品産業協会会長の関口洋一氏、国民生活センターの宗林さおり氏、エグゼ会議世話人代表の駒村純一氏、日本健康・栄養食品協会事務局長の青山充氏ら6 人をパネラーにディスカッションする。
 このほか、各社の販売戦略を聞く「機能性表示食品の今後の展開」、消費者庁表示対策課食品表示対策室・食品表示調査官の田中健一郎氏による「機能性表示食品の広告上の留意点」などを企画。早くも満席に達した講座もある。

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