健康産業オンライン

【健産online】ビタミンDのサプリ摂取で重度のぜんそく発作を予防

ビタミンDのサプリメント摂取で、ぜんそくの深刻な発作リスクが減少することがロンドン大学クイーンメアリーの研究者らの研究で分かった。論文は「Lancet Respiratory Medicine」に掲載された。


研究では、955人のぜんそく患者のデータを分析。標準治療を受けながら、ビタミンDのサプリメントを摂取した場合、ステロイドの投与を要する発作は30%減少し、入院などが必要となる重度の発作は50%減少した。試験開始時点でビタミンD血中濃度のレベルが低い患者がサプリメントを摂取した場合は特に効果が顕著で、ステロイド投与を要する発作が55%減少した。サプリメントを摂取したことによる副作用はなかった。ビタミンDは、呼吸器系ウイルスに対する免疫反応を高め、気道炎症を鎮静化する機能があるとされる。

世界のぜんそく患者は約3億人で、ぜんそくが原因の死者は毎年約40万人と推定されている。研究チームは、今回の調査は軽度から中等度の成人ぜんそく患者を主な対象としているため、小児や重度の成人患者に対する影響は、さらなる調査が必要だとしている。

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP