注目の記事

アレルギー患者や嚥下困難者、透析患者等に向けた災害食認証制度が開始

一般社団法人健康ビジネス協議会は26日、「おもいやり災害食認証制度」の運用を開始する。食事に特別の配慮を要する場合、災害時には被災者として弱い立場に立たされることが多いことから、今回の認証制度ではアレルゲンフリーや低タンパク質、性状・形状調整など4つの項目別に表示マークを運用する。


透析患者やアレルギー患者、嚥下困難者などは災害時に用意される非常食や支援物資を摂取できないことも多く、特別の配慮が求められる。ただ現状においては段ボールなどの流通時の包装や個別包装において統一の表示がなく、被災地に届く過程で一般物資と混在してしまうケースが見られた。

「おもいやり災害食証認証制度」のマークを表示することにより、流通の過程で混在を避け、配慮を要する被災者まで確実に届けることができるようになる。

認証を受けるには日本災害食学会による日本災害食認証制度による認証が必要。同学会副会長の別府茂氏(ホリカフーズ)は、「災害時のみならず、通常時でもおいしく食べられる商品を認証することで、ローリングストック(流通備蓄)の考え方を広げていきたい」としており、賞味期限の長さよりも、おいしく食べられることを強調する。

実際、求められる賞味期限は半年以上あればよく、「カップラーメンなど、ほとんどの加工食品が参加できる制度。ただでさえ無理を強いられる災害時に、食で我慢する時代は過去のもの」(別府氏)という。

「おもいやり災害食認証制度」についてのお問合せは、一般社団法人健康ビジネス協議会・TEL 025-246-4233まで。ホームページは、http://www.kenbikyou.jp/

関連記事

  1. ASCON、「機能性表示」評価で第2弾
  2. 機能性表示、対象外成分の追加議論 各団体「GMP」必要性主張
  3. タイ健食市場2800億円、「輸入業者の役割重要」
  4. ファミリーマート、「栄養ケア・ステーション」設置開始
  5. スーパーフード下半期トレンド予測、1位はレッドフルーツ
  6. 宝島ジャパン、シーバックソーンで「機能性表示」視野
  7. 健康サミット「うおぬま会議」、10月下旬に新潟市で
  8. アピ、「沈香葉」が機能性表示受理 OEM供給を本格化
PAGE TOP