食品素材の記事

三菱ケミカル、酵素剤タンナーゼのGRAS届出に対するFDA Letter取得を発表

三菱ケミカルは、茶系飲料の混濁や渋味を抑制する酵素剤であるタンナーゼについて、米国食品医薬品局(FDA)にGRASの届出を行い、FDA has no questionsのLetterを取得したことを発表した。

酵素剤であるタンナーゼは、緑茶に含まれるガレート型カテキンやコーヒーに含まれるクロロゲン酸を加水分解する作用を有し、茶系飲料、果汁飲料、清涼飲料、フレーバーウォーター、ゼリー、植物抽出物の混濁や渋味を抑制する。同社は世界に先駆けて1975年にタンナーゼを製品化しており、茶系飲料の製造における加工助剤などの用途で、国内外で高いシェアを持つ。

このたびは、同社のタンナーゼについて、専門家の知見および経験、科学的データなどに基づいて安全性を確認し、FDAへGRASの届出を行ったところ、安全性判断に疑問がないと結論づけたNo questions letterを受領し、届出手続きを完了した。酵素剤タンナーゼでGRASと評価されたのは、今回が世界初となる。FDAが発行するGRAS Notice Inventoryに「GRN No. 1192」として公開されており、認知の拡大も期待できることから、今後は米国を中心にグローバル展開を加速していく。

タンナーゼ無添加と添加した場合の透明度の違いを見た試験

プラントベースフード向け畜肉系油脂の香料製剤―新ブランド「POIシリーズ」

2025年5月 行政ニュースリスト(5月30日更新)

関連記事

  1. デュポン、植物性食品・飲料向けの乳酸菌カルチャーを発売
  2. 蝶理、高麗人参を美肌向け素材として提案
  3. セティ、藻類由来のDHAパウダーの取り扱い開始
  4. 酸化防止剤 ヤマモモ抽出物の粉末製剤を中食市場へ
  5. GEウェルネス、ユーグレナ新株の大量培養に成功、6月から原料供給…
  6. コラーゲンペプチドを「トータルロコモ」素材として提案
  7. 高吸収性クルクミン原料「BCM-95®」の大腸炎抑制効果
  8. ラクトフェリン玉不足問題、長期化へ
    アジア・米国市場への対…

お問い合わせ

毎月1日発行
  年間購読料 33,000円(税込)
      1冊 3,300円(税込)

海外展示会のツアー開催

「食品と開発」では海外の食品展示会に合わせたツアーを開催しております。渡航や展示会入場に関する手続きを省け、ツアーならではのセミナーなどの企画もございます。
資料請求は【こちら】

■2025年予定
・12月1日(月)~8日(月)
Fi Europe/ルサッフル社訪問/欧州市場調査(パリ、ブリュッセル、ロンドン)

■2026年予定
・3月3~6日 米国
Natural Products Expo West

食品開発展2025

Hi Japan2025

PAGE TOP