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発酵性食物繊維イヌリン「Fuji FF」「Fuji FF HS」の生理機能と短鎖脂肪酸【食品と開発 素材レポート】🔒

執筆者

食品と開発のアバター

フジ日本㈱ 機能性素材事業部 機能性食品営業課 堀之内 志保


はじめに

近年、腸内細菌叢がヒトの健康に及ぼす影響が多面的に解明されつつあり、腸内環境の改善を目的としたいわゆる「腸活」への社会的関心が高まっている。従来、腸活は排便改善や整腸作用を主目的とする取り組みに焦点が置かれてきたが、近年は腸内環境の改善を通じて、代謝調節や免疫機能、精神心理機能などの全身的な生理作用を引き出すことを目的としたアプローチへと拡張しつつある。この背景には、腸内細菌が食物繊維を代謝する過程で産生する短鎖脂肪酸(shortchainfatty acids: SCFA)が、腸管局所にとどまらず全身に作用し、多様な健康効果をもたらすとの知見が蓄積されていることが挙げられる。

水溶性食物繊維であるイヌリンFujiFF・Fuji FF HSは、世界で唯一のサトウキビを原料とするイヌリンとして開発されており、ビフィズス菌などの有益菌の資化基質として腸内で選択的に発酵されることが報告されている。これまでの研究において、イヌリンの摂取は腸内細菌叢を介して、食後血糖値上昇の抑制、血中中性脂肪の低下、皮膚バリア機能の改善など、代謝系および皮膚生理に対する有益な作用を示すことが明らかとなっている。さらに最近では、骨密度の維持および脳機能(メンタルヘルス)への寄与といった、より広範な生理機能に関する新たな知見も報告され、イヌリンの潜在的機能性は拡大し続けている。

さらに近年、このように腸内細菌により積極的に発酵され、短鎖脂肪酸の産生を通じて有益な生理作用をもたらす食物繊維は「発酵性食物繊維」として分類され、プレバイオティクス素材としての有用性が再評価されている。

本稿では、発酵性食物繊維の一つであるイヌリンFuji FF・Fuji FF HSの生理作用に関する最新知見を概説するとともに、その作用機序の中心をなす短鎖脂肪酸について論じる。

🔒この記事は雑誌に収録されています。

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食品と開発2026年4月号

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