米ぬかや米胚芽から抽出されるこめ油は、リノール酸(オメガ6)やオレイン酸(オメガ9)を多く含み、そのほかγ-オリザオールやフェルラ酸、トコトリエノールなどの生理活性成分を豊富に含んでいる。食用油として日常的に使われているが、健康機能を有する油としての認知度も高まっている。
オリザ油化は1939年以来、世界特許を取得したエコな抽出法である「低温抽出法(NEM法)」や独自の精製技術「蒸留脱酸法(NRM法)」により環境に優しい高品質なこめ油を製造・販売している。
どのような料理にも合う風味の良さに加え、加熱によりこめ油中のγ-オリザノールがバニリンに変換されることで甘い香りが感じられ、ドーナツやパン、菓子類などとの相性は極めて良い。食品の調理工程で大量に消費する油脂類の中でも特に健康感の高い油として認識されており、スーパーなど店頭での販売率も向上している。
機能性表示食品では同社の「機能性表示食品 オリザの米油」がγ-オリザノールを機能性関与成分として中性脂肪・総コレステロール低下機能で受理されており、機能性を前面に出した用途での利用も徐々に拡大してきている。サプリメントのベースオイルとしての利用やクレンジング製品にも使われるなど、一般食品用途、健康食品用途など様々に利用が広がっている。
※「食品と開発」8月号では、多価不飽和脂肪酸の各素材に関する情報をまとめた「多価不飽和脂肪酸の市場動向 ~ベースは安定だが市場の動きは緩慢~」を掲載しています。DHA・EPA素材をはじめとした各種健康オイル系素材をまとめています。ぜひご覧ください。













