エクセリタスノーブルライトジャパンは、紫外線ランプを搭載したブルーライトステリベルトシステムを日本市場における食品加工工場に向けて拡販を図っている。

同システムは、食品加工、製造過程において、精肉などの食品搬送を行うコンベヤーベルトの連続殺菌用として開発された紫外線殺菌システムで、殺菌に有効な254ナノメートルの紫外線波長を効率良く照射するアマルガムランプが組み込まれている。コンベヤーベルトの食品搬送面に向け設置、紫外線を照射することで、食品加工または製造中においても連続的に殺菌し、食品衛生管理を強化、特に微生物学的交差汚染を防止することが可能となる(写真1)。
搭載されている紫外線ランプは、一般的な全方向照射の円筒型タイプと異なり、断面形状が平らなフラット形状を採用しており面発光となる(写真2)。このため、この形状のランプから放射された約50%以上の紫外線が一次放射として被照射物に照射される。紫外線照射強度は最大25mW/cm2で、同種の製品において非常に高い紫外線照射強度を有するシステムとなっている。また、エクセリタス独自機構の採用により一般的な紫外線ランプと比較して約4倍ものランプ出力を実現している。この形状と独自の技術により、エネルギー損失を最小に抑えるランプ構造と装置の小型化を可能にした。

システム構造は、円筒形フレーム内にアマルガムフラットランプを1本組み込み、特殊フィルムで全体を覆った密閉型で、IEC規格である保護クラスIP67を達成している。そのため、設備の水洗いにそのまま対応可能なほか、異物混入の防止、埃・チリの堆積低減、小動物の侵入・棲みかとなることの防除など、食品加工・製造装置には理想的な構造となっている。
同システムは、欧州において既に精肉など生鮮食品の加工工場を中心に約500台の出荷実績がある。今後は日本国内においても、食品加工工場の衛生管理と製品品質や工場のサステナビリティ向上を両立するソリューションとして広く提案を図っていく。












