西光エンジニアリングが開発したマイクロ波減圧乾燥機は、健康食品や健康茶の製造企業でも採用が拡大。さらに、同社自ら無添加ドライフルーツの販売にも取り組んでいる。近年、ユーザー企業との共同研究により、低温・高速乾燥処理で健康食品原材料の機能性成分を保持できることが確認され、同乾燥機を活用した新たな健康食品開発も進展している。また、CNF(セルロースナノファイバー)の濃縮や乾燥にも成功し、実用化研究が進むなど、食品から化学工業品まで幅広い分野で成果を上げている。この取り組みは、第28回静岡県ニュービジネス大賞で「CNFを無添加・短時間・低コストで凝縮乾燥するマイクロ波減圧乾燥機の開発」として大賞を受賞しており、同社の技術力を示すものとなった。
マイクロ波減圧乾燥機は、乾燥室内を所定の減圧値に維持し、マイクロ波を照射して乾燥する装置である。乾燥物の変質温度(約40℃)に対応する飽和水蒸気圧下の減圧状態を維持しつつ、空気や不活性ガスを導入して乾燥することで、果物や野菜を無添加で生に近い色・形状・味を保ったまま乾燥できる。マイクロ波の内部加熱により乾燥ムラがなく、短時間で省エネルギー乾燥が可能な点も評価されている。凍結乾燥では2日間かかる工程を、マイクロ波減圧乾燥機ではわずか3時間程度で完了できることから、食品業界のみならず乾燥が難しい特殊材料分野への応用も期待される。
さらに、同社はマイクロ波減圧乾燥機をラボ機(写真)から1段型、2段型、3段型、4段型までシリーズ化。ラボ機および1段型には重量で制御する計量型を搭載しており、試験研究や商品開発に最適な装置となっている。














