新規食品申請の却下が相次ぐ欧州連合(EU)では、カンナビジオール(CBD)を食品として利用する際に必要な「ノベルフード(新規食品)」認可について、引き続き厳格な姿勢が維持されている。欧州委員会は今回、新たに6件のCBD関連申請を却下または手続き終了とし、承認には至らなかったと報じられている。対象となったのは、単離CBDや合成CBD、オイル、チンキ剤、広域スペクトラム抽出物など多様な製品であり、いずれも食品用途としての安全性やデータの十分性が確認できなかったことが背景にあるとされる。
EUでは新規食品として販売するためには、詳細な毒性データや製造プロセス、成分特性などを含む包括的な安全性評価が求められており、これを満たさない場合は認可されない仕組みとなっている。これまでの審査の蓄積からも、CBDに関しては安全性評価に必要な情報が不足しているケースが多いとされ、現時点でEUにおいて食品用途として正式に承認されたCBD成分は存在しないと指摘されている。このため、企業にとっては申請ハードルが依然として高く、市場参入の不確実性が続いている状況といえる。
一方で、CBD市場自体は世界的に関心が高く、機能性素材としての可能性が議論されているが、EUでは科学的根拠と安全性評価を重視する規制方針が明確に示されている。結果として、製品開発やマーケティングにおいても、規制適合性とエビデンスの確保が重要な前提条件となっている。
出典NutraIngredients(2026年4月9日)
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