2025年上期の青汁製品(グリーンスムージー含む)市場は、紅麹問題の影響を受けた昨年同期比は上回ったものの、ここ数年との比較では横ばいで推移している。こうした中、機能性表示食品の青汁製品の売れ行きが好調。野菜不足解消をベースに体脂肪低減や血糖値、血圧抑制などプラスαを求めるユーザーの増加が見られる。また有機JAS認定品の“安心・安全”訴求も一定の支持を得ている。25年通期に向けても、各社概ね横ばいで推移すると予測。一方で、北米等で話題のグリーン系ウエルネスドリンクの日本初上陸、有名インフルエンサー起用でプロテイン市場を席巻した企業による青汁の新製品投入などの注目ニュースもあり、膠着状態の青汁製品市場に風穴を開けられるかにも注目だ。
25年上期、前年超えも横ばい状況
本紙編集部では7月中旬〜8月上旬に掛けて、青汁製品の主要販売メーカー、原料サプライヤー、受託加工・製品OEM事業者を対象に、訪問取材およびアンケート調査を実施。50社から回答を得た。2025年上期の青汁事業の業績について「良かった」との回答は、昨年調査と比較して1ポイント減の20.0%。「悪かった」は同7ポイント減の16.0%。「どちらともいえない」は同8ポイント増の64.0%となった。各社への聞き取りやアンケート集計結果から、25年上期の青汁製品市場は、紅麹問題に揺れた昨年同時期よりは良かったものの、ここ数年との比較では、ほぼ横ばい状況で推移していることがわかった。チャネル別で見ると、通販市場は依然として、市場全体のパイが拡大していない中、販促活動を強化した企業が売上を伸ばす一方、広告を絞った企業は売上を落とす傾向が続いている。今年上期では昨年同様、新日本製薬や新日配薬品の健闘が目立つ状況だった。
続きは、本紙8月20日発行号(1818号)に掲載。定期購読のお申し込みはこちらから
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