健康食品分野でも古くから利用されてきたローヤルゼリー(RJ)。国内市場は長年に亘り中高年層を中心とした継続需要に支えられ、2025年の市場規模は前年比2%減の290億円となった。市場拡大には至っていないものの、通信販売を中心に一定の需要を維持している。近年は機能性素材を組み合わせた複合型サプリメントや美容用途での提案も広がる。3月5日にはローヤルゼリー由来成分を関与成分とする機能性表示食品が7年ぶりに受理され、市場拡大の起爆剤となるか、今後の動向に期待される。
健康食品市場を支える伝統素材
ローヤルゼリー(RJ)は、働き蜂が花粉や蜂蜜を原材料として下咽頭腺から分泌する乳白色の物質で、女王蜂のみが食する餌として知られる。栄養価に優れ、脂質成分の大半を占めるRJ特有の脂肪酸で
ある10-ヒドロキシ- 2-デセン酸(デセン酸)をはじめ、タンパク質(MRJP)、必須アミノ酸、ビタミン類、ミネラル、脂質、ペプチドなど、多様な成分を含有している。日本においては、1950年代頃から健康食品素材として利用が広がり、栄養補給需要の高まりと共に普及が進展。認知度を高めながら、サプリメントやドリンク剤、化粧品など、幅広い製品分野で活用されている。健康食品市場を代表する蜂産品由来素材の 1つとして定着してきた歴史を持つ。
新規機能性素材が次々と登場する昨今の健食市場の中にあっても、RJは長年親しまれてきた伝統素材としての価値を維持し続けている。健食・化粧品サプライヤーからは、「原料販売については、一定の引き合いがある」「注文量が変わらない」などの声が聞かれ、安定需要が続いている様子がうかがえた。また、小売店からも、「高いリピート率を誇り、継続して購入する顧客が多い」といった声が聞かれており、市場において一定の存在感を保っている。
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