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【エイジングケア】セノリティクス製品、開発本格化

世界に類を見ない長寿国家である日本は、エイジングケアの活動に早くから取り組んでいる。エイジングケアの概念は、「抗加齢=老化を遅らせる」ことに加え、「身体的な若返り」「健康的に年を重ねる」にまで広がっている。抗酸化・抗炎症のケアが定番化し、最近は抗糖化も加わり老化予防の3点セットとして様々な健康食品、化粧品素材が利用されている。さらに、エイジングケアの機能性研究が急速に進展。NMNやケルセチンなど、老化細胞を除去することが期待できるセノリティクス成分の開発や新たな老化指標として注目されるエピジェネティクスの研究も始まった。健康長寿の成績は、超高齢化社会の日本での強みになっている。

日本のエイジングケア 世界トップレベルに

 現在、日本の総人口1億2,380万人に対し、65歳以上の人口は、3,624万人(29.3%)となり、高齢化率は、ほぼ3割となった。高齢化と共に、課題となっている健康寿命は、年々延伸傾向で、健康な高齢者が増えたことを示唆している。スポーツ庁が2024年末に発表した令和5年度の『年齢と体力・運動能力』によると、高齢者(65〜79歳)の体力テストの合計点は、前年よりも向上していた。高齢者の健康バロメーターの1つである「握力」について、2003年の65〜74歳までの握力 テ ス ト で は、 男性 が37.37kg、 女性23.58kgだったのに対し、2023年では、男性38.43kg女性24.41kgと1kg以上増加。高齢者の体力は年々増加傾向が見られる。

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