健康産業オンライン

【快眠サポート】機能性表示食品が市場を牽引

睡眠市場は、寝具や機器、食品など様々な業界を横断して市場形成が進み、拡大傾向にある。民間調査によると健康食品の快眠サポート市場は、約200億円と全体の睡眠市場と比較して1割程しかないが、今回の取材では逆に伸びしろがあることがわかった。市場は、GABA、L-テアニン、ラフマ、乳酸菌、クワンソウなどを配合した機能性表示食品が店舗・通販をメインに流通している。手軽さからドリンク形態も好調で、機能性表示食品以外でもCBDを配合したドリンクやグミ、水素ゼリーなど新しい原料の活用も進む。睡眠市場が拡大する一方、今年7月に業界団体が新たに広告の自主基準に着手。より健全な市場形成されつつある。

睡眠の質に対して政府・国民の関心が高まる

厚生労働省は2024年2月、「 睡眠指針2014」を10年ぶりに改訂し、国民の健康づくりのために睡眠・休養の普及啓発を努めると発表した。寝具メーカーの西川と調査会社のクロスマーケティングが今年9月に発表した「睡眠白書2025」によると、調査対象者1万人の内、睡眠に対して「満足している」と答えた人は35.3%となり、前年の34.5%より0.8%改善した。睡眠の質に満足している人の割合も34.7%と前年より0.2ポイント増加。僅かだが、国民の睡眠への満足度は上昇傾向と言える。また、「睡眠の質を高めるために新しく購入・取り入れたもの」として、「枕」(39.4%)、「マットレス」(23.1%)の回答が上位を占めたほか、サプリメント、機能性表示食品、飲料を合わせると17.7%となり前回調査より増えている。睡眠の質を高める目的で食品を摂取する人が一定数いることがわかった。

該当記事および過去のバックナンバーは、電子版ページからも閲覧いただけます。

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP