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ミクロパウテック、健康の森グループと提携 SDGsに貢献する新事業スタート

日本バリアフリーグループのミクロパウテック㈱(福井県坂井市)は8月に健康の森グループ(熊本県阿蘇郡)との業務提携を発表。来月10日より、社名を「㈱パウダーバンクジャパン」に変更する。

提携先の健康の森グループでは、滞在型施設「大自然阿蘇健康の森」(1,100人/日収容)や、日帰り型施設「元気の森」(1万人/日収容)を運営。健康経営の取組が評価され、「健康優良法人」の認定を取得している。

またグループ企業では、ヤマブシタケ・シロキクラゲ・冬虫夏草など機能性キノコや薬草・ハーブなどの研究・栽培・加工を展開。さらに、特殊発泡ポリスチレン・ドームハウス(写真)を用いた農作物の栽培促進スキームの提供など、多角的な事業展開を進めてきた。

一方、ミクロパウテック㈱は粉砕・乾燥・混合を同時に行なうことができる低温乾燥粉砕機の販売をメインに、野菜や果物、海洋物の未利用資源を用いた粉砕受託加工も展開。近年、SDGsの取組みが推進される中、海外からの引き合いも増加。大豆、コオロギ、シロキクラゲ、卵殻、ココナッツ、マンゴスチン、ザクロ、バナナなど様々な原材料の粉末化に対応する。

今回の業務提携をきっかけに、特殊発泡ポリスチレン・ドームハウスと微粉砕・乾燥粉砕技術の融合を通じて、新ビジネスモデル「スマートパウダー®システム」を国内外に向けて構築していく。

特殊発泡ポリスチレン・ドームハウスは、木材、鉄、コンクリートに次ぐ第4の構造材として国内外より注目されている。高い耐久性、耐震性、耐風雪性を備えているほか、断熱性、保温性、保湿性にも優れており、外気の影響を極めて受けないため、内部温湿度環境を自在に調整することができる。

温度や給水の完全オートマチック管理体制のもと、根菜から葉菜、キノコなど様々な作物の栽培が行える。また、空調負荷によるCo2放出の削減にも貢献できるという。

㈱パウダーバンクジャパンでは、特殊発泡ポリスチレン・ドームハウスで栽培した作物等とその不可食部位(未利用残渣)を、微粉砕・乾燥粉砕させる。また、㈱田中建設(静岡県浜松市)が開発したオゾン除菌機能付きの減圧乾燥機を導入。乾燥室内および原料のウイルス、細菌、カビなどは完全に除菌・不活性化されるという。

製造された「スマートパウダー®」は、栄養成分の残存率が高く、健康食品や保存食品向けに提案していく。将来的には養殖・畜産業にも応用する予定だ。

㈱パウダーバンクジャパンでは今後、大手商社を通じて国内外に事業を拡大していく計画で、江藤忠士社長は「“人類と地球の健康を守る”を理念に、世界に発信していきたい。またシロキクラゲを中心とする機能性キノコのパウダー原料を健康食品向けに供給していく」と話す。

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