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特集 ミルク由来素材(第1150号)

LF(ラクトフェリン)・免疫ミルク・乳清たんぱく市場拡
健食・化粧品用途で新規素材開発活発化
哺乳動物が生まれて最初に口にするミルク。ミルクには乳児の成長と育成に必要不可欠な様々な栄養素が含まれている。ミルクを科学するーーミルクサイエンスはすなはち、食品の機能性を解き明かす最も根源的な領域のひとつといえる。分娩後5日目頃までに分泌される初乳中には、乳児の生体防御に寄与する重要な成分が含まれており、ミルクを通じて母から乳児に抗体成分が受け継がれる母子免疫システムの存在が明らかとなったことは、ミルク研究の大きな成果といえる。ラクトフェリンや乳清たんぱく、免疫ミルクなどは、ミルクサイエンスをベースに誕生した機能性素材だ。免疫賦活、QOL向上、筋肉増強、ダイエットなど機能性も豊富だ。最近ではシステインペプチドやMPC、牛乳脂質由来のスフィンゴミエリンやPS、PCなど新素材も相次いで上市されている。ミルク由来の機能性素材には、まだまだ底知れぬ可能性が秘められている。

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