行政・業界ニュース

クオリカプス、健食用ハードカプセルを自主回収 「健康への悪影響なし」

クオリカプス㈱(奈良県大和郡山市)は6 月22日、健康食品用ハードカプセルの自主回収について発表した。社内調査で、カプセル成型の際、流動パラフィンおよび二酸化チタンを離型剤に使用したことが発覚し、食品衛生法で規制される食品添加物の目的外使用に該当すると判断した。

すでに充填した製品も多く流通する中、「保健所と相談し、その指導に基づき、充填前の空カプセルを対象として自主回収を決定した」としている。

回収するのは、ゼラチンカプセル『QUALI-G-N』と、HPMCカプセル『QUALI-V-N』および『QUALI-V-S』の3 点。回収期間は6月23日より3ヵ月。「回収費用の詳細は個別に対応していく。今後の供給については再検討中で時期は未定」という。

健康への影響については、「対象製品を摂取した場合でも、健康への悪影響はない」と公表。食品においては、流動パラフィンはパン製造の際などに離型目的で、二酸化チタンは食品において着色剤としてそれぞれ使用することが認められており、いずれも医薬品用カプセルへの使用も認められている。

受託製造企業からは、「空カプセルの回収というが、空のハードカプセルは大量に溜め置きするものではない」「すでに充填済みのカプセルについては、“対象外とのご意見を頂いている”との回答があったが、空カプセルのみの回収で良いという指導があったのか」

「健康被害がないなら充填したカプセルは出荷しても大丈夫か確認したところ、内容物に関しては各社各様のため、あくまで空カプセルを回収する旨の回答だった」「仮に代替品が使えたとしても社内で品質確認を行うため、販社への供給にすぐには対応できない」

「健康被害はないといっても、どこかが製品の自主回収を行えば大きく影響するのは必至」と困惑の声が相次いでいる。

「顧客向けの文書と、HP公表資料に関し、内容に相違がある」「懸念がある場合、所轄の保健所に自社で確認するよう連絡があったが丸投げにもほどがある」「今後の生産スケジュールや、新たな供給に関する真摯な説明は一言もなく、営業サイドは混乱している」など…

続きは本紙で。定期購読のお申し込みはこちらから(オンラインでの閲覧も可能です!)

■「受託製造企業ガイドブック2022年版」 好評販売中■


2017年版を全面改定し、「機能性表示食品への対応」を追加。各社の概要、特色、業況、連絡先がこの一冊に。健康食品・化粧品の製造、各種試験・分析依頼、原料調達などに、ぜひ本書をご活用ください。⇒詳しくはこちら

 

行政・業界ニュース

企業ニュース

特集

PAGE TOP