特集

健康産業の"次世代成長戦略〟を推進(特集/愛知県)

製造品出荷額43年連続日本一の“ものづくり王国”愛知県では、自動車、航空宇宙、ロボット産業の一大集積地として、自動運転実証実験、リニア中央新幹線など様々な挑戦を世界に先駆けて推進。健康産業でも“オンリーワン”“シェアトップ”企業が多数活躍している。1872年の廃藩置県から県政150周年を迎える今年、愛知県では、県認定『愛知ブランド』の認知拡大や、次世代成長分野の研究開発・実証実験を支援する『新あいち創造研究開発補助金』、世界に誇る優れた技術力を持つ中小企業スタートアップの創出・育成支援拠点『STATION Ai(ステーションエーアイ)』、国内最大級の異業種交流展示会『メッセナゴヤ』などさまざまな総合支援に力を入れている。

製造・販売・サービスまで 革新的なアイデアを創出

愛知県は、革新的なアイデアで次世代のイノベーションを生み出す“ものづくり”スピリットが、製造業全般に古くから脈々と受け継がれている。

健康食品分野では、クロレラやスピルリナ、シジミエキスパウダー等“安心と信頼のマテリアル素材”各種を供給するサンライフ㈱をはじめ、植物由来の機能性食品原料や化粧品原料の開発・販売を手がけるオリザ油化㈱、

県を代表する健康・美容飲料受託メーカーの日興薬品工業㈱、漬物のリーディングカンパニー・東海漬物㈱、マカやアサイーなど南米原料の専門商社・サンシントレーディング㈱、健食OEM受託ほか独自素材も開発する栄新薬㈱、大麦加工専業メーカーの豊橋糧食工業㈱などが活躍している。

県内企業による機能性表示食品の届出受理数は198品となっている( 6 月29日現在:撤回を除く)。

全国トップクラスの農業県食品産業から新たな展開も

自動車産業など工業県のイメージが強い愛知県だが、毎年全国トップ10入りする農業県として、豊かな食文化を持つのも特徴のひとつ。

夏は高温多湿で蒸し暑く、冬は晴天が続く気候を利用し、豆味噌や醤油などに代表される醸造文化が発展しており、野菜漬物や味噌、みりん、食酢、清酒などの全国シェアはトップクラスだ。

コロナ禍に伴う生活様式の変化に反応し、“モノづくり王国”ならではの新たな展開も見られる。

東海漬物㈱では、コロナ禍の個食需要に対応したプチシリーズ『お漬物由来のQ-1乳酸菌が生きて腸まで届くキムチ』や、初心者でも季節野菜でぬか漬けが創作できる『熟ぬか床』を展開。県内での『ぬか漬教室』など、次世代の若年層の食育活動も継続している。

ポッカサッポロフード&ビバレッジ㈱は、コロナ禍の健康志向の高まりを受け、2021年度の『キレートレモン』販売数量が過去最高出荷を更新。

このほか、6月に情報発信機能を兼ねた新ビルが完成したカゴメ㈱や、5月に飲食店とのコラボで「みんなのお酢活」プロジェクトを始動した㈱Mizkan、スポーツクラブとの共同開発でプロテインバーに対抗する『プロテインちくわ+』を上市したヤマサちくわ㈱など、愛知発の新たな展開もみられる。

また、愛知県では、“ものづくり日本一”の実力を国内外にアピールするため、県内独自のブランド化や、研究開発支援、産業創出支援などに力を入れている。ブランド化については…

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